技術的なユニークさではピカイチ。音茶楽が発表した「Flat4ー粋(SUI)」は、10ミリ径のダイナミック型ユニット2つを背中合わせに配置した「水平対向型イヤフォン」だ。ドライバーを対抗配置して駆動時の反作用による機械振動をキャンセルする仕組みはスピーカーに使われることもあるが、イヤフォンでは史上初だという。
同社によると、機械振動がなくなると密閉型を越える深低音を実現できるほか、並列駆動により低域から中音域の音圧感度が向上するという。さらに上側に“位相補正チューブ”という管を設けることで中音域を改善。音響抵抗は廃するなどしてオープンエア型に匹敵する音の広がりを実現したという。つまり「密閉型と開放型のいいところ取り」(同社)。「Flat4ー粋(SUI)」はオープンプライスで、6月に発売予定(会場で10台のみ限定先行販売)。店頭では3万3000円前後になる見込みだ。
デスクトップ用単品コンポ「Reference 01シリーズ」が好調のティアックは、新たに「Reference 501シリーズ」という上位モデルを計画中。ベルリンのオーディオショーに出品した試作機をヘッドフォン祭の会場で披露した。
ラックマウント型の業務用機器を彷彿とさせるデザインで、ヘッドフォンアンプ、DAC、CDプレーヤー、アンプの4種をラインアップ。カラーリングはシルバーとブラックの2種だが、最終決定ではないという。
また同社ブースでは、KOSSやbeyerdynamicのヘッドフォンを多数参考展示している。このうちbeyerdynamicの「DT100」は、日本未上陸ながら長く販売されているモデルで、ビートルズがレコーディングに使用したこともある由緒あるヘッドフォンだ。秋頃発売予定で価格は1万5000〜2万円程度を予定している。
CAVジャパンは、「Soul by Ludacris」(ソウル・バイ・リュダクリス)ブランドのBluetoothヘッドフォンを参考展示。ワイヤレスで利用できるほか、ケーブルをつないでワイヤードでも使えるユニークなイヤフォンだ。夏前に発表する予定としており、詳細は未公開ながら、「音に関しては現行上位機のSL99なみ」と自信たっぷり。
また、先日発表されたスマートフォン向けの新しい商品ブランド「BuruTta」(ブリュッタ)からは、ポータブルのヘッドフォンアンプが登場する。スライドスイッチで「バスブースト」をオンにすることが可能で、Soul by Ludacrisと相性の良い「野太い音」になるという。こちらは夏以降に発売する計画で、価格帯は2万円前後を想定しているという。
なお、ヘッドフォン祭に登場した注目の新製品については、後日、野村ケンジ氏によるファーストインプレッションを掲載する予定だ。
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