ITmedia NEWS >

ヤマハ、AirPlay対応のミドルクラスAVアンプ「RX-V773」を発表YPAOも強化

» 2012年05月16日 14時03分 公開
[ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ヤマハは5月16日、7.1ch対応のAVアンプ新製品「RX-V773」を発表した。ネットワークオーディオ機能の強化に加え、音場補正などにも手も加えたミドルクラス。6月下旬に発売する予定で、価格は9万2400円。ブラックとゴールドの2色をラインアップしている。

「RX-V773」はブラックとゴールドの2色展開。大径ボリュームノブと入力セレクターを左右に配したシンメトリカルなフェイスデザインはシリーズ共通だ

 「RX-V771」の後継機。外観は先に登場したスタンダードモデル「RX-V473/V573」と共通デザインながら、ヘアライン仕上げのアルミフロントパネルや新デザインのリモコンなどで高級感を加えた。また192kHz/24ビット対応のバーブラウン製DACや4Kビデオアップスケーリングのサポート、2系統のHDMI出力など、上級器らしい装備を追加。「機能に加えてクオリティーにこだわる7.1chモデル」(同社)という。

 もちろん、下位モデルで強化されたネットワークオーディオ機能をカバー。新たにAirPlayに対応したほか、DLNA1.5準拠によりPCやNASにストックした音楽コンテンツの再生が可能だ。MP3やAACに加え、96kHz/24ビットのFLAC再生などハイレゾ音源を楽しめる。独自アプリ「AV CONTROLLER」(iOS/Android版)による操作も可能。AV CONTROLLERのプレーヤー機能を使えば、Android端末でもAirPlayのようにスマホ/タブレット内の楽曲をワイヤレスで楽しめる。

前面のUSB端子はiPodなどのデジタル接続をサポート。すぐ横にアナログ映像入力を備えているため、動画を大画面に映し出したいときも便利だ(左)。新デザインのリモコン(中)。「AV CONTROLLER」でリモート操作(右)

よりダイナミックに補正するYPAO

 RX-V771と比べると、「YPAO」の改良を軸とした音場補正機能の強化が新しい。新しい「YPAO-R.S.C.」(R.S.Cは、Reflected Sound Controlの略)では、最大8カ所の計測結果から総合的に判断するマルチポイント計測に対応したほか、部屋が持つ固有の初期反射音をより積極的に制御するように改良。「同じフラット(な周波数特性)でもカーブが違う。よりダイナミックに補正して、まるで専用施工された部屋のような自然な音場を作り上げる」(同社)という。

 一方、ヤマハお得意のシネマDSPでは、プレゼンススピーカー(フロントハイト)で音場に“高さ”方向の表現力を加える「シネマDSP<3Dモード>」を採用している。プレゼンススピーカーの設置が困難な場合でも、「VPS」(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)を使えば5.1ch/7.1ch構成でも3Dモードが楽しめる。

 さらに今回は、VPS利用時でも「ダイアログリフト機能」が利用できるようになった。ダイアログリフトは、サラウンドセンターチャンネルを使ってセリフの音を引き上げるというもの。5段階の高さ調節が可能で、大画面スクリーンを利用する際などにもしっかりと画面中央からセリフが聞こえるように調整できる。

セリフの位置を5段階で変更できる(左)。YPAOの設定画面(右)

 音質面では目立った機能追加こそないものの、パワーアンプ回路や電源部を中心にブラッシュアップを施した。部品メーカーと共同開発してきたオリジナルパールの中からオーディオ系回路の構成部品をリスニングテストに基づいて再選定したほか、信号経路を最短化するピュアダイレクトモード、ロージッターPLL回路などを装備している。

 そのほかの主な仕様は下表の通り。

型番 RX-V773
定格出力 95ワット×7
実用最大出力 160ワット×7
HDMI入力 6(前面1)
HDMI出力 2
音声入力 アナログ5系統、デジタル4系統(光×2、同軸×2)
映像入力 8系統(コンポーネント2、D端子1、コンポジット5)
サラウンドプログラム数 38(シネマDSPプログラムは17)
外形寸法 435(幅)×368(奥行き)×171(高さ)ミリ
重量 10.8キログラム
価格 9万2400円
発売日 6月下旬

関連キーワード

ヤマハ | AVアンプ | 7.1ch | Android | AirPlay | iOS | ホームシアター | DLNA


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.