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写真で解説する「ELUGA Live P-08D」「お部屋ジャンプリンク」対応の家族風呂タブ(2/2 ページ)

» 2012年05月16日 20時50分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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スペックは一般的だが、OSは最新のAndroid 4.0

photo テザリング機能も利用可能。ドコモ端末なのでAPNロックはかけられている

 プロセッサはデュアルコアのOMAP4460(1.2GHz)、メインメモリは1Gバイト、ストレージは16Gバイト。通信機能は3G(FOMAハイスピード 下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbps)、2.4GHz帯IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 3.0。OSはAndroid 4.0となる。

 LTE(Xi)通信機能は備えないが、一応OS標準の「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」機能により3G回線のテザリング利用も行える(ただしドコモスマートフォン他機種に準じたAPNロックはあり)。無線LANについて、本機はお部屋ジャンプリンクを中心としたネットワーク映像再生機能も備えるのだが、より安定して高速に通信できる可能性の高い5GHz帯に対応しないのは非常に残念だ。

 なお、イヤフォン/マイク対応の3.5ミリミニジャックは備えるが、FOMAネットワークを用いた通話は行えない(ついでにおサイフケータイにも非対応)。普通の電話スタイルで通話(および改札通過やコンビニ決済とかを)できなくとも、ファミリー用としてもリビングルームに置いたハンズフリー的家電話に──などとして機能は残っていてもよいのにと思うが、こちらも残念である。


photophoto ブラウザ表示範囲を横位置/縦位置で比較。Webサイト表示は縦位置での利用が表示情報量も多く、使いやすい

外観とブラウザスクロール/画面回転速度の参考レスポンス
(表示されない場合はこちらから)


 バッテリーは3.7ボルト/6560mAhと大型ボディならではの大容量なものを搭載する。バッテリー動作時間は、2012年8月予定と発売が少し先のため発表時点で公式数値は出ていないが「同じモバキャス対応のタブレットであるMEDIAS Tab N-06Dが3610mAhで3G連続通話約470分、モバキャス連続視聴約320分なので、容量差相応かそれ以上と想定しています」(説明員)とのことだ。

 このほか、DTCP-IP対応のDLNA連携機能にも対応する。こちらは、DTCP-IP対応Blu-ray Discレコーダーなどで録画した番組や、DLNAサーバソフトウェアをインストールしたPCの動画・音楽・写真コンテンツをLAN内機器で再生できるネットワーク連携機能。具体的には、パナソニックの家庭用AV機器「DIGA」シリーズと連携したDTCP-IP/DLNAネットワーク配信機能「お部屋ジャンプリンク」を利用できる。防水性能によりNOTTV/ワンセグ視聴を含む「お風呂テレビ&プレーヤー」として活用できる点は、ファミリー向けでなくともタブレットにほしい機能・性能の1つだろう。

 なお、コントラスト補正/彩度補正/超解像処理を行うパナソニック独自の高画質化回路「モバイルPEAKSエンジン」や、タブレットでも聞きやすい音質に自動補正・調整できる「SRS TruMedia HD」といった高画質・高音質化のための機能も搭載する。

photophoto 高画質化機能「モバイルPEAKSエンジン」、ソフトウェア音質補正機能「SRS TruMedia HD」を実装する

 アプリケーションは、家族のスケジュールや伝言、写真などを共有できる「ファミリーポータル」、子ども向けの読み上げ機能付き名作絵本/図鑑コンテンツ「ファミリーえほん」、シニア向け(……でもないが)将棋アプリなど、「ファミリー向け」のものをいくつかプリインストールする。ファミリーえほんアプリは、桃太郎など子ども向けの著名絵本コンテンツを複数まとめて収録した音声読み上げ機能付きの電子コンテンツとなっており、親と一緒に読み聞かせる/内容を自動的に読み上げる──など、親子で楽しめる工夫を凝らしたという。

photophotophoto 「ファミリーえほん」「ファミリーポータル」など、家族で使える工夫を取り入れたアプリケーションをプリインストールする

 また、入力方法もで家族の“使い始め”の壁を低くする目的で初期表示を「手書き入力モード」にした。もちろん設定切り替えにより「音声認識」あるいは「QWERTY配列」への切り替えも可能だ。

photophoto 手書き入力モードが初期状態で表示される。何をどうすればよいのかを説明するガイド表示も初心者には親切だ
photophoto QWERTY配列ももちろんある。英語入力/日本語入力ともに予測変換/入力をサポートする


 ELUGA Live P-08Dは、ハイスペックを望む現タブレット利用者としてはやや物足りない仕様だが、DTCP-IP(お部屋ジャンプリンク)対応+防水性能による「お風呂タブレット」として活用できる点、家族に買ってあげる用にできそうな点、そして機能をやや絞っただけに「10.1型タブレットとしては、発売初期よりそこそこ安めに提供できそう」(説明員)と何となく安価な価格設定になりそうな点がそこそこ魅力だ。

 発売予定は2012年8月とまだ少し先だが、例えば新規一括3万円程度などとしてくれるなら、それなら家族用にもう1台──となる人は多そうである。


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