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パナソニック「DMR-BZT920」&お風呂テレビを試すBDレコ×タブレットを大検証(1)(5/5 ページ)

» 2012年05月24日 12時19分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 ディーガの2012年春モデルは、スペックを比較すると先代モデルとの差異は小さい。しかし、予約録画機能の改良は重要なポイントで、EPGで配信される関連情報を元にした手堅く自動録画に近い機能を実装してきた。ホームネットワークのコアとなる資質もさらに向上させており、セットアップさえ済ましてしまえばネットワーク機能を意識しなくてもディーガ同士で録画番組の共有が可能になった点は大きい。「次の買い増しもディーガで……」と思わせる機能だと思う。


 一方、高度なマルチタスクの代わりに番組持ち出し用の動画は(地上波のワンセグ画質以外)録画後に電源オフの状態で変換することになるのはちょっと辛い。手動で作成することも可能だが、この場合もおおむね録画時間と同じだけの時間が必要になる。ワンセグ画質と高画質の差は歴然としており、仮に4インチ程度の画面で見るにしても高画質を選びたくなるはずだ。例えばソニー製品では持ち出し用の動画も録画時に作成可能であり、深夜に録画した番組でも翌朝には確実に持ち出せる。ディーガでこれを可能にするには「ユニフィエ」のパワーアップが必要と思われるが、せめて録画時間の半分で変換できるくらいにしてほしい。

 既に触れたとおり、無線LAN接続のリモート再生ではディーガと同じ操作感を実現し、安定度も非常に高かった。タブレットやスマートフォンでネットワーク再生する場合、一般的に早戻し/早送りがスムーズでなかったり、再生開始直後が安定しないという傾向が見られるものだが、SV-ME5000では極めて安定しており、「さすが」と思わせる部分もあった。

 さまざまな用途に使えるという点で、同じ画面サイズでもタブレットの方がコストパフォーマンスに優れると思うが、例えば日々屋内で、とくにお風呂などで利用するということであれば、防水ポータブルテレビとの組合せは魅力的だと思う。ただし、防水構造でSDカードの抜き差しは一手間増えるため、持ち出し番組の無線LAN転送も導入してほしいと思う。

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