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開放的で、鳴りっぷりの良いダイナミックなサウンド、ソニー「MDR-MA900」野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(2/2 ページ)

» 2012年05月25日 19時10分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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開放的に楽しめる、軽快なサウンド

 スタイルの通り、開放的な音。音場のスムーズな広がりは、一般的なオープンエアータイプよりも一段上を行くレベルだ。高域側の倍音成分のそろいの良さも、伸びやかさをさらに高めてくれている。また、軽量ボディーのイメージそのままの、テンポの良い軽快なサウンドもいい。おかげでグルーブ感も高く、リズミカルなサウンドが楽しめる。

 低音は、量感こそしっかりと確保されているものの、軽めの音色であるため、人によっては少々ディープさが足りないと感じるかもしれない。とはいえ、それはあくまでも音色的な好みの範ちゅうの話。サウンドバランスとしては、なかなかに良好だし、サウンドクオリティー、とくに解像度感の高さやニュアンス表現の細やかさに関しては、さすが高級モデルと思えるレベルを確保している。

 自宅で、長時間ヘッドフォンを使いたいという人には、ピッタリの製品だろう。金属フレームなどを採用して、もう少しマテリアル的な存在感を出してほしかった気もするが、この軽量さと、ノリの良い軽快なサウンドを前にすると、さまつな問題に思えるから面白い。どちらにしても、なかなか完成度の高い製品であることは確かだ。

音質評価  
解像度感 (粗い−−−○−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−−○−−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−○−−フラット)
音色傾向 (迫力重視−○−−−質感重視)

型番 MDR-MA900 MDR-MA500 MDR-MA300 MDR-MA100 MDR-MA102TV
タイプ フルオープンエア オープンエア
ドライバー 70ミリ(ネオジウム) 40ミリ(ネオジウム) 40ミリ
再生周波数帯域 5〜4万Hz 8〜2万5000Hz 10〜2万4000Hz 12〜2万2000Hz
感度 104dB/mW 104dB/mW 102dB/mW 102dB/mW 100dB/mW
インピーダンス 12オーム 40オーム
重量 約195グラム 約245グラム 約190グラム
備考 アコースティックバスレンズインピーダンス整合回路搭載 フレキシブルイヤーフィットメカニズム採用   テレビ用派生モデル。ボリューム調整可能なリモコン付き5メートルコードが付属
ケーブル 片だし 両だし
ケーブル長 3メートル 2メートル 5メートル
実売想定価格 2万9500円 9500円 4700円 2350円 3500円
発売日 販売中

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大口径70mmドライバーユニットが限りなく自然な音場を再現。圧倒的なスケール感と解放感を実現するフルオープンエア型ヘッドホン。価格は2万4800円(税込/5月25日現在)


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