線香に着火する場合は、キャップを外して着火部を上に向けて押しボタンを押す。電子式ライターのような「カチン」という音とともにガスが噴射する音がして、しばらくボタンを押し続けていると網目が赤くなってくる。赤くならない場合は再度押しボタンを押す必要がある。
網目が赤くなったら線香を着火部に押し当てるのだが、この際に網目は真上に向けて線香を軽く置いた状態にする。説明書によると、強く押しつけると網目が変形して、故障の原因となると書いてあるので注意が必要だ。また、束になっている線香を使用する場合は帯を外すように指示されている。
着火までの時間は1束につき約20秒と記載されている。実際に試してみたところ、10秒もしないうちに着火部から多量の煙が出始める。そのまま20秒待とうとしたのだが、下からの熱気で線香を持つ手が熱くなり、仕方なく15秒ほどで外してしまった。
取り出した線香の束を見ると、着火した線香と火が付いていない線香が入り交じっている。説明書には取り出したあと線香を軽く2〜3度振るように書いてあるが、それでも点火が不十分な場合は、さらに数秒間、着火部へ線香を入れるよう書いてあった。押しボタンを押せばすぐに着火するのでやりなおしは簡単だ。
使い終わると本体はかなり熱くなるので、使用後すぐにキャップを付けてはいけない。熱いまま付けると熱でキャップが変形することがあるので、3分以上放置してからキャップを付ける。
メンテナンスはガス量のチェック以外にとくに行うことはないが、網目に異物が入った場合は、空焚きをした上で燃焼部を下側にしてタオルなどの上でトントンと叩けばいい。
ボタンを押せばすぐに線香に着火というわけではなく、着火まで少し待つ必要があるが、それでもアウトドアのガスバーナーなどを使っていた以前に比べると、サッと取り出して着火させて、使い終わったら少し冷ますだけですぐに撤収できるので実に簡単だ。
価格は少し高めだが、そこに納得できるのであればおすすめ。使い方も簡単だし、着火ボタンも大きめで操作が分かりやすく、お年寄りでも楽に使いこなせるだろう。頻繁に墓参りに行く人にプレゼントすれば、きっと喜ばれると思う。
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