組み立てが完了したらいよいよ走行だ。操作するにはまずiPhone/Android端末に専用アプリ「UTICO」をインストールする必要がある。いずれもiTunes App StoreまたはGoogle Playからダウンロード可能で、価格は無料だ。
アプリを起動したら、まずは端末の音量を最大にする。なぜ音量が関係あるかというと、送信機のユニットは端末のイヤフォン端子に接続して、音声で通信を行うからだ。このとき、スマートフォンの「音量制限」は必ずオフにするよう注意書きが記載されている。
音量を最大にしたら送信機をイヤフォン子に接続し、UTICOのロゴ画面が表示されたら「GO」をタップする。車種の選択画面でスポーツカーかバンのどちらかを選ぶと、メインの操作画面が表示される。操作画面は車の運転席風のデザインになっており、左下の電源ボタンをオンにすると操作可能になる。次に本体側の電源をオンにすれば準備はOKだ。
操作方法は、左の縦型スライダーでスロットルを調整し、右のハンドルで左右をコントロールする。スロットルは前進だけでなく後進も可能だ。このほかターボ(スピードアップ)ボタンや効果音のON/OFFボタンも搭載。また、ジャイロ操作への切り替えボタンも搭載されており、このボタンを押すとハンドルでの操作ではなく端末の傾きで前進・後退・右左折をコントロールできるようになる。
実際に手持ちの「iPhone 5」と「Nexus 7」で試したところ、両方とも正常に作動した。デフォルトだと音楽が鳴るので少々うるさいが、鳴らさないようにするボタンをタップすれば止まる。スロットルをスライドさせると走り出し、バックすることも可能だ。ターボボタンをタップするとさらに勢いよく走り出す。
ただし操舵力が弱いためか、どうもうまく左右に曲がれない。持ち上げれば前輪はしっかり動くのだが、床の上に置くと止まってしまうのだ。走らせる場所を選べばうまく動くのかもしれないが、筆者の環境ではダメで、どうもいまひとつ曲がらなかった。
以上のような問題があるため、正直おすすめとは言い難い商品だが、コンセプトとしては光るものがあるので今後の熟成に期待したい。できればバンやスポーツタイプだけでなく、F1やオフロードバギー、戦車などとラインアップが増えると魅力が増すと思う。
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