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音楽も聴けるギターアンプ、ローランド「CUBE Lite」を見てきた(2/2 ページ)

» 2013年02月08日 17時52分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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製品説明会では実際に演奏しながら説明が行われた

 低音が出るポートの形状にもこだわった。「通常のポートではなく、質の良い低音が出るよう、さまざまな形状を試行錯誤した結果です。実は、製品のボトムを見るとポートの形状が見えるようになっています」(同社)。

 再生周波数帯域などのスペックは公開していないが、実際の音を聴くと十分に音楽用として使えるレベルだった。とくに低域の迫力は特筆もので、「サイズを超えた」という形容がぴったりとくる。「音質面では、ギター・サウンドの持つ生々しさに負けないようなパワフルさを持つことも意識しました」。

演奏を高音質で録音できる「i-CUBE LINK」

 もう1つのユニークな機能が、新しい「i-CUBE LINK」(アイキューブ・リンク)。形状としては、3.5ミリアナログミニジャックで、実際に音楽再生時はiPodなどのイヤフォンジャックとケーブルで接続すれば外部入力として利用できる。

背面に「i-CUBE LINK」(左)。Phone/iPad用アプリ「CUBE JAM」(右)

 一方、iPhone/iPad用アプリ「CUBE JAM」(無料)と付属の4極ケーブルを使うと、演奏したギターの音をiPhoneで録音できるようになる。市販のヘッドセットと同様、iPhoneのステレオ音声出力とマイク入力を利用する形だが、わざわざ「i-CUBE LINK」という名称を付けたのには理由があった。

 「ギター入力回路にはローランド独自のAF方式を採用し、通常のヘッドセットなどより録音品質を上げるシステム設計になっています。また演奏時も録音後もレイテンシー(遅延)が少ない設計にもなっていて、それを含めてi-CUBE LINK機能となります」。ちなみにAF方式とは、アナログーデジタル変換時の量子化ノイズを抑え、S/N比を向上させるという独自技術だという。


 制約の多い中、ギターアンプとオーディオ再生という性格の違う機能を両立させ、さらにユニークな機能を加えた「CUBE Lite」。最近のiPodスピーカーとはまた違った付加価値を持つ、魅力的なアクティブスピーカーだ。

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