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テレビ番組を雑誌のように楽しめる「もくじでジャンプ」、ソニー「BDZ-ET2000」を試す(2/2 ページ)

» 2013年03月13日 14時41分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 ダビングは、専用の一覧から選んだ順にダビングされる比較的オーソドックスなスタイルだが、XMBの録画番組一覧でもサブメニューからダビングを開始できたり、シリーズ録画した番組を一括ダビングできるなど、利便性は高い。また番組単位で画質変換の指定ができる点もさり気なく便利な機能の1つだ。最近は軽視されることの多い編集機能もチャプターベース、任意の開始時間・終了時間を指定しての切り出しなどが行える。もちろん本編とCM間に自動でチャプターポイントを設定する「おまかせチャプター」も3番組同時録画に対応している。

ダビングの操作画面は比較的オーソドックス。番組毎にダビングの画質が設定できることが分かる。1度のダビングで番組ごとに画質を設定できるレコーダーは実はそう多くない

チャプター編集とプレイリスト作成画面。保存先が同一であれば複数の録画番組に跨がってプレイリストを作成することも可能。部分削除もできるなど編集機能は充実している

 ソニーのBDレコーダーのアイデンティティである自動録画機能「おまかせ・まる録」は、新たに外付けHDDへの録画にも対応した。正確にいえば「おまかせ・まる録」の条件単位で、録画先としてUSB外付けHDDも選択できるようになった。ただし、外付けHDDへの同時録画はできないので、例えば特定の専門チャンネルのあるジャンルの番組をどんどん自動録画する、といった場合に利用すると内蔵HDDの圧迫を避けられて便利そうだ。

「おまかせ・まる録」では録画先として外付けHDD(USB HDD)が選択できるようになった。映画やスポーツ中継など長時間番組を自動録画するといった人は便利に使えそうだ

テレビ番組を雑誌のように楽しめる「もくじでジャンプ」を新搭載

 新しいトピックの1つが、「もくじでジャンプ」だ。デジタル化により、電子番組表にもアナログ放送時代よりは詳細な番組情報が含まれるようになったが、あくまで事前に準備されたものであり、情報量はさほど多くない。また生放送で放送内容に変更があった場合でも、変更内容は基本的には反映されない。

 「もくじでジャンプ」では、実際に放送された番組の内容に基づき、まるで本の目次のような形で情報が提供される。例えばバラエティー番組であれば各コーナーの主な内容、歌番組であれば楽曲とアーティスト情報などが放送時間とともに配信されるのだ。また出演者情報なども電子番組表以上に詳細に提供されており、番組の検索に利用できる。

 これらの情報は、専門の企業が実際の放送をチェックしながら人力で入力している。このため放送から情報の配信まで数時間のタイムラグが発生するほか、地方局まではカバーできていないというネックもある。現時点では、NHK総合と東名阪のキー局の番組、およびキー局と同時放送される地方局の番組に限られている。ただし、その情報の密度は高く、番組中の見たい部分だけを的確に再生できるし、逆に元々興味のない部分でも具体的な内容を知ることで見たくなることもあるはず。忙しい現代人にとって非常に有用な機能であることは間違いない。

コーナー目次。当日に発生した事件の報道内容なども反映されている点に注目だ(左)。「商品」タブを選択したところ。テレビショッピングコーナーなどでは実際に取り上げた商品まで確認できるのが分かる(右)

 例えば日中の情報番組は放送時間が長く、気になる情報が含まれていることが分かっていても録画して早送りしながら探して……と考えると面倒くさくなってしまう。そんな場合でも、「もくじでジャンプ」があればとりあえず番組を録画しておく気になるし、録画番組のチェックも非常に簡単。テレビの新しい楽しみ方を可能にするという点でも注目したい機能といえるだろう。

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