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「かつてない輝度と色彩」、東芝からレグザ「Z8/J8シリーズ」登場(2/3 ページ)

» 2013年09月25日 12時01分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 映像の種類に応じて画質の調整値を切り替えるプリセットモード「コンテンツモード」は、モードの数を従来の6から15へと拡大。6種類のコンテンツ選択から1階層下がると「4KマスターBD」や「BD」「放送」「ネット動画」と解像度ごとに細分化したメニューを選択できるようになった。また「アニメ」には「ハイビットBD」が新設され、最大12bit収録の「マスターグレードビデオコーディング」などのBDも質感豊かに再現できるという。

「コンテンツモード」を拡充。4KマスターBDやハイビットのアニメBDに適したモードを用意した

原点回帰のデザイン、パワーアップを果たしたスピーカー

 Z8/J8とも「Slim Minimal Design」(スリムミニマルデザイン)を継承し、狭額フレームとメタリックなスタンドを組み合わせたシンプルな造形となった。異なるのは、Z8シリーズがクロームの輝きを持つメタルスタンドを採用し、画面下側のフレームは“照り返し”を抑えるマットブラックとしたのに対し、J8シリーズのメタルスタンドはサンドブラストテイストの柔らかな質感で、アンダーベゼルがシルバーになっていること。

Z8シリーズ

J8シリーズ

 「重厚さと上質感を兼ね備えたZ8シリーズに対し、シンプルでモダンなJ8シリーズ」(本村氏)。同氏は、デザインを示すコンセプトマテリアルとして“ピストンと硯”を挙げたが、これは2006年に登場した「Z2000シリーズ」と同じだ。「外観はシンプルに、洗練されたが、コンセプトは原点に回帰したと考えている」。

7年前の2000シリーズ。左から「H2000」「Z2000」「C2000」

 一方、前面からは見えない“インビジブルスピーカー”は文字通りのパワーアップを果たしている。まず楕円(だえん)形ユニットは、マグネットを2段重ねにして能率をアップ。内蔵アンプも15ワット+15ワットと強化し、音圧では従来機「Z7シリーズ」の約2倍を実現したという。

内蔵スピーカーはマグネットを2段重ねに下上、「ラビリンスバスレフ型」とした

 また新スピーカーでは、独立したキャビネットを設け、その中に長いバスレフポートを“2段折り”にして収納。これにより、低域の共振周波数を下げ、「固く引き締まった低音」を実現したという。同社では、この2段折りの複雑なポート形状にちなんで「ラビリンスバスレフ型」と名付けた。

 あわせてイコライザー機能の「レグザサウンドイコライザープロ」も低音部分の分解精度を従来の74バンドから501バンドと大幅に増やし、低域の振幅を抑える。「目標は100Hzまでフラットに出せること。サブウーファーなどは搭載していないが、音量を上げても低音がしっかりと出るテレビを作った」(音響面を担当する東芝・桑原光孝氏)。

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