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東大医学部生が考えた暗算トレーニング機、「ゴースト暗算トレーナー」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2013年11月22日 20時28分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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まずは2ケタ×1ケタのかけ算をマスター

 トレーニングコースの「おさかなプレート」では、2ケタ×1ケタのかけ算において、魚の形をしたプレートに10の位と1の位の数字をかけた答えを並べて入力し、最初に胴体の部分だけを足した後に尻尾の数字を付け足すことにより、簡単に答えを導き出せる。

「おさかなプレート」

「おさかなプレート」には数字のボタンを押していくだけで簡単に入力できるが、2ケタの入力欄があるときに1ケタの数字を入れるときは、0を入れるかカーソルキーで1つ移動させる必要があり、この点だけは少し面倒。入力をまちがえたときはカーソルキーで入力したい場所に戻って入力するだけでOKだ。

「おさかなプレート」を使って計算すれば実に簡単に考えずに答えが出るが、これを暗算で解けるように、「プレゴーストモード」と「ゴーストモード」という2つのモードが搭載されている。プレゴーストモードは、プレートは表示されているが数字を入力できないモードで、枠の中の数字をイメージしながら解答欄に答えを直接入力する。ゴーストモードはプレートが“ゴースト(幽霊)”のように消えてしまうモードで、プレートを頭に思い浮かべながら暗算する。

「プレゴーストモード」(左)とゴーストモード(右)

 最初にプレートを使って計算することをマスターしたら、次はプレゴースト、最後にゴーストとモードを変えていけば、暗算をマスターできるというわけで、段階を踏んで少しずつトレーニングできるように配慮されている。なお、スペースシャトルプレートとファイナルについても、同じようにプレゴーストとゴーストが用意されているので、各コースで順々にマスターしていく必要がある。

10問題連続正解でミニゲームのプレイが可能に

「おさかなプレート」をマスターしたら、次は「スペースシャトルプレート」、そして「ファイナル」に進んでいくわけだが、その具体的な方法はネタバレになるのでここでは説明は控える。自分が試してみたところ、「スペースシャトルプレート」はすぐに覚えられたが、「おさかなプレート」と「スペースシャトルプレート」を組み合わせた最終段階である「ファイナル」はけっこうややこしく、やり方を覚えるのに少し手こずった。

「スペースシャトルプレート」(左)。「ファイナル」(右)

 しかし、本体がコンパクトでどこにでも持ち運べるので、ポケットに入れておけば仕事の合間を縫ってトレーニングを行ったところ、数日で説明書を見返すことなく暗算できるようになった。地道に課題をこなしていけば、それほど時間はかからずに「ファイナル」の計算を確実にこなせるようになるだろう。そして「ファイナル」の「ゴースト」をスラスラと解けるようになれば、見事2ケタ×2ケタの暗算をマスターしたことになる。

 なお、チャレンジモードの「ゴースト暗記」「ゴーストRPG」「ナンバーシューティング」については、それぞれ課題となるレベルで10問題連続正解するとプレイが可能になる。暗算レベルが進むにつれて新たなミニゲームができるようになるのはとても励みになる。

 携帯性が良く学習効果も抜群の「ゴースト暗算トレーナー」だが、答え合わせをして間違ってしまった場合に、その前の段階に戻って答えのプロセスを復習できない点はちょっと残念だ。もし次世代機がリリースされるのであれば、ここはぜひ改良してほしい。それ以外にはとくに不満はない。九九を覚えたての子どもにでも与えれば効果的な学習ツールとなるだろうし、大人が脳を鍛えるのにも最適である。ぜひこの製品で暗算マスターを目指していただきたい。

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