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“聴き疲れ”しにくい快適さ、ダイナミックモーション「DM008」野村ケンジの「ぶらんにゅ〜AV Review」(2/2 ページ)

» 2013年11月26日 18時07分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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こちらが「ホワイト/シルバー」

 その一方、J-POP……中でも打ち込み系などはちょっとニュアンス表現が変わったイメージで、いつもより荒々しさ、とくに高域の荒々しさがどことなく払拭された、まとまりの良い演奏に聴こえる。ダイレクト感が高いのに、聴き心地の良い響きを持っている、今までにあまり経験のないサウンドキャラクターだが、その効果のほどは聴き続けるうちに分かってきた。気がついたら、4時間も音楽を聴き続けていたのだ。そう、この「DM008」のサウンドキャラクターは、全くといっていいほど“聴き疲れ”しない帯域バランスを持ち合わせているのだ。

 実際、そのまま何時間くらい大丈夫か試してみた(危険なのでまねしないでくださいね)が、8時間聴いた時点でも全く疲れを感じず。イヤフォンを外してもまわりの音を普通に(帯域バランス的な違和感なく)聴くことができるという、なかなかに素晴らしいサウンドキャラクターをサウンドキャラクターを与えられているのだ。このあたりは、ドライバーOEMメーカーならではのスキルなのかもしれない。

 ダイナミック感の高い、表情豊かなサウンドを実現しつつ、聴き心地の良いサウンドを提供してくれる「DM008」。コストパフォーマンスに関しても、かなりハイレベルなといっていいだろう。優秀なイヤフォンが数多くそろう“熱い”1万円台クラスでも、確かな魅力をアピールできる製品だ。

再生周波数帯域は20〜2万Hzで、インピーダンスは32オーム(±15%)、感度は110dB(±3dB)。S/M/Lサイズのイヤーチップが付属する
音質評価 DM008
解像度感 (粗い−−−○−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−−○−−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−−○−フラット)
音色傾向 (迫力重視−−○−−質感重視)
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