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» 2014年01月09日 22時26分 UPDATE

2014 International CES:進化した4Kテレビから「Smart Eyeglass」まで──ソニーブースの注目展示

今回は新しい4Kテレビのほか、ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドアップディスプレイのコンセプトモデルを紹介していこう。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 ソニーブースには、「Life Space UX」のほかにも多くの注目展示がある。今回は新しい4Kテレビのほか、ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドアップディスプレイのコンセプトモデルを紹介しよう。

4Kだけじゃない4Kテレビ

 テレビ関連の展示は、先に発表された北米向けのBRAVIA新製品が中心となっている。今回は4K対応テレビのラインアップ拡大が目玉の1つだが、技術的には4K対応最上位モデル「X950シリーズ」(北米での名称)に採用された直下型LEDバックライトと「X-tended Dynamic Range Pro」が注目だろう。ローカルディミング(LEDバックライトのエリア制御)の進化により、広いダイナミックレンジと高いピーク輝度を実現した。

ts_hmd22.jpgts_hmd24.jpg 北米市場向けの4Kテレビ新製品(左)と「X-tended Dynamic Range Pro」の概要(右)

 このXDR技術は、入力信号で丸められてしまったダイナミックレンジを計算で補完したうえ、直下型LEDならではの手法で明るさを補完するもの。直下型LEDならではというのは、2011年のブラビア「HX920シリーズ」に初めて採用された「インテリジェントピークLED」をさらに進化させているためだ。つまり、バックライトの部分駆動時に、暗い部分(消灯時)の電力を明るい部分に“上乗せ”して輝度を向上させるというアプローチは同じだが、上乗せする電力量がアップし、アルゴリズムも改善。明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くなっている。

ts_hmd23.jpg 夜の街のネオン映像だが、X-tended Dynamic Range Proが有効化された左の映像のほうが、右側の映像に比べてライト部分が明るいことが分かる

 通常のLEDバックライトに比べ、輝度変化の幅(brightness range)は3倍に広がったという。またエッジ式LEDバックライトながらローカルディミングに対応し、「X-tended Dynamic Range」(PROはなし)をサポートする「X900シリーズ」などでも2倍になっている。

 ブースのデモンストレーションでは、夜景や明暗の激しい映像を中心に機能紹介が行われていたが、ハイライトのあたった映像が浮き上がって見えたり、あるいは逆光状態の映像でもディテールが潰れずにきれいに濃淡が表現されるなど、文字通りメリハリが効いた状態になっていた。

センサー付きのHMDも

 ヘッドマウントディスプレイのコンセプトモデルも興味深い。ソニーのHMDは、すでに第3世代モデルが販売されているが、このコンセプトモデルでは加速度センサーなど本体の傾き検出が可能なセンサーユニットを搭載し、その傾きに応じてコンテンツの視点が変化する。

ts_hmd19.jpgts_hmd21.jpg 新しいヘッドマウントディスプレイのコンセプトモデル。従来のHMDシリーズと基本的な仕組みは一緒だが、加速度センサー等を組み合わせることで顔を動かすとそれに合わせて映像の視点も変化する(左)。なお、本体の傾き等を検出するセンサーは背面部にユニットとして取り付けられている(右)

 例えば大自然を疾走するような映像コンテンツがあった場合、標準で用意された固定視点だけではなく、HMDを装着した顔で左右を向いたり、上下に頭を動かすことで視点が変化し、固定視点では見られなかった風景を確認できる。

 アクションカメラなどで撮影した映像があった場合、撮影した人物の直接の視点だけでなく、周囲の映像も後から確認できる。被験者が大きく左方向を向いたりしているのはそのためだ。これはHMDの新たな使い方として、コンテンツによっては非常に面白いものになるかもしれない。

ts_hmd20.jpg 正面の固定視点だけでなく、そこに撮影されている周囲の映像も首を振ることで確認できる

HUDでサッカー鑑賞が変わる? 「Smart Eyeglass」

 ソニーブース最後の注目展示は「Smart Eyeglass」。「Google Glass」を想像してもらえると分かりやすいが、対象物から目を離すことなく情報を確認できるヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display:HUD)と呼ばれる透過型ディスプレイ装置だ。

ts_hmd25.jpgts_hmd27.jpg 参考展示としてブース最奥部中央にあったSmart EyeglassというHUD(Head-Up Display)のコンセプトモデル

ts_hmd26.jpg Smart EyeglassをかけてFIFAサッカーの画面を見ると、そこに緑色の文字でスコア情報などがオーバーレイのように表示される

 ソニーブースのステージでは、FIFAのサッカーゲーム映像が流れており、これをSmart Eyeglassを通して見ると画面にスコアなどの情報が緑色の文字で確認できた。映像のジャマにならないように画面下側にうっすらと表示される程度だが、ソニーがHMDだけでなくHUDの可能性も追求しているという点で面白い。

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