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» 2014年01月27日 10時20分 公開

野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review:入門者から上級者まで――確かな駆動力が魅力のヘッドフォンアンプ内蔵USB-DAC、フォステクス「HP-A4」 (2/2)

[野村ケンジ,ITmedia]
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ヘッドフォンの駆動力に感心

 さて、肝心のサウンドはいかがなものだろう。Mac OS X“Mavericks”(10.9.1)をインストールした11インチ「MacBookAir」(初代)を使い、フィリップスのヘッドフォン「Fidelio X1」で音質傾向をチェックした。プレーヤーもちろんは「FOSTEX-AudioPlayer」だ。

ヘッドフォンはフィリップスの最上位モデル「Fidelio X1」を使用した。50ミリ径のネオジウムドライバーを搭載したオープンバック(開放型)型だ。価格はオープン(右)

 感心したのは、ヘッドフォン出力の駆動力だ。「Fidelio X1」は音質重視のハイエンドモデルであるため、決して鳴りやすいモデルではないのだが、それがイキイキとした、広がり感のあるサウンドを奏でてくれる。解像度感もまずまず、ダイナミックレンジも良好で、抑揚に富んだサウンドを楽しませてくれる。ドラムもベースも、グルーヴ感あふれるサウンドを聴かせてくれるのだ。ただ、やや音のヌケが甘い印象があったので、試しにプレーヤーを有料アプリ「Audirvana Plus」に変更。すると、こちらではキレの良い、清々しいサウンドを披露してくれた。女性ボーカルものびのびとした印象強い歌声で、個人的にはこちらの方が好み。まずは「FOSTEX-AudioPlayer」を使い、その後に好みのプレーヤーをいろいろ試してみる、というのも良さそうだ。


 ちなみに、ヘッドフォンのゲインを“HI”にすると、「Fidelio X1」の場合はS/N感がいまひとつとなってしまうため、“LO”の方を利用した方が良さそうだ。その方がよりクリアな音を聴かせてくれる。一方、フィルターの切替による音質差はというと、「1」がよりピュアな、「2」が自然なイメージのサウンドとなる。こちらは、あくまでも好みの範疇(はんちゅう)だ。

 このように、「HP-A4」はコンパクトなボディーサイズとパスパワー駆動対応による扱いやすさと、手ごろな価格を実現しながら、最新のハイレゾ音源をカバーし、しかもなかなかに本格的なサウンドを楽しませてくれる完成度の高い製品だった。これからPCオーディオを始めようとする人だけでなく、ヘッドフォン用のコンパクトなサブシステムがほしい、という人にもピッタリのUSB-DAC兼ヘッドフォンアンプといえる。

音質評価 「HP-A4」
解像度感 (粗い−−○−−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−−○−−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−−○−フラット)
音色傾向 (迫力重視−○−−−質感重視)
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