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JVC初のヘッドフォンアンプ「SU-AX7」 に関する、5つの豆知識(2/2 ページ)

» 2014年05月08日 11時05分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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Mac用プレイヤーソフト「Audirvana」の設定画面。192kHzまで対応

 また背面には3.5ミリステレオミニのアナログ外部入力も備えているが、こちらは回路設計に一工夫。ライン入力を使用時にはデジタル系とUSB系の回路をスリープさせ、専用ボリュームだけを経由してアンプに至る「アナログ入力専用モード」を用意した。ノイズの混入を防ぎつつ、最短経路でアナログ信号をアンプに届ける仕組みだ。

 このほか使い勝手の面では、PCとUSB接続した場合、楽曲を再生しながらヘッドフォンアンプを充電できることもポイントだという。「デスクトップで音楽を聴いて、外出時にはすぐに持ち出せるため利便性は高いと思います。他社製品では意外と対応している機器は少ない」(同氏)。

iOSデバイスからのハイレゾ再生は不可に

 一方、プロトタイプの公開時に注目を集めたiOSデバイス(+カメラコネクションキット)と特定アプリによるハイレゾデータ送出は、残念ながら対応できないことになった(→関連記事)。これは、前述のUSB端子からの電源供給に対応したためだ。

 「iOSデバイスを接続したときも電源供給を求めてしまうが、iOSデバイス側は電源供給を求められるとデータ送出を止めてしまいます」(堀田氏)。

 もちろん充電機能を搭載しないという選択肢もあったが、iPhoneなどからのハイレゾ再生より、使いながら充電できるほうが市場のニーズは高いと判断した。またメーカーとして、「端末やOSに依存する機能を公式にはサポートできない」(同社広報)という事情もあるようだ。

背面スイッチ。「K2 Technology」はオン/オフが可能

 iOSデバイスからのハイレゾ音源再生ができなくなったのは残念だが、一方で通常のデジタル接続は可能だ。「SU-AX7」はJVC独自の「K2 Technology」を搭載しており、圧縮音源やCDソースを再生する場合でも24bitまでのビット拡張および最大88.2k/96kHzのアップサンプリングが可能になっている。

 「K2は単なるビット拡張/サンプリングコンバーターではありません。もう1つ、波形成形技術が入っていて、デジタル再生に付きもののジッターを抑えることができます」(同氏)。このため、もともとハイレゾのデータでも効果が期待できるという。K2技術は背面のスイッチでオン/オフが可能だが、堀田氏は「基本的には常時オンでいいと思う」と話していた。

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