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スマホ操作で簡単アクロバット! Parrot「ミニドローン」の衝撃(2/2 ページ)

» 2014年07月10日 19時50分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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「Jumping Sumo」

 「Jumping Sumo」(ジャンピングスモウ)は、大きめの車輪を左右に備えた2輪型ロボットだ。同じくスマートフォンからの操作で、前後左右に自在に動く。なお、こちらは通信手段に2.4GHz/5GHzのWi-Fiを使用する。

「Jumping Sumo」(ジャンピングスモウ)

 ホイールを広げた「プレシジョンモード」と本体に近づけた「コンパクトモード」があり、ドライビングスタイルによって選択できる。例えば高速の安定走行がしたけらばプレシジョンモード。最高スピードは毎秒2メートルで、本体に搭載された広角カメラの映像を見ながら操作すれば、まるで自分が高速移動しているような体験ができる。一方のコンパクトモードでは敏しょう性が増し、狭い場所をすり抜けるようなアクションが楽しめる。バッテリーで20分遊べる。


 もちろん、画面のアイコンやメニューをタッチするだけでジグザク走行や90度回転、スピンなどアクロバティックな動きができる。そして背面に備えているのは、同社が特許を持つ「スプリングマウントシステム」だ。バネの力で床面を強く押し、最大80センチもジャンプすることができる。

コントロール画面

 「本体には多くのセンサーが入っており、ジャンプしても常にホイールから着地する。高い場所に着地しても、ホイールを止めてその場にとどまるため、落ちることは少ない」(同社)。

 そのときの状態を生き物のように示すこともある。目が緑に輝くときは、何も問題がなく、遊ぶ準備が整ったときだ。何か問題があると目は赤くなる。このほか、タイヤがしっかりと取り付けられていなかったり、不安定なポジションになるとノイズを発する。

持ち上げたら怒った

 アプリの新機能の1つに「ロードプラン」がある。コースとアクションを前追ってプログラミングする。例えば、3メートル走ってから90度回転し、ジャンプするといった行動のプログラムが可能だ。

 「Jumping Sumo」の価格は1万9800円。黒、白、カーキ色の3色。8月発売予定で、7月中に予約注文の受付を開始する。

SDKを提供

 クリス・ロバーツ氏によると、Parrotではmini Droneのソフトウェア開発者向けキット(SDK)を提供するという。「AR Droneの時と全く同じ。サードパーティーが関連するアプリなどを開発・販売できるようにする」。こうしたアプローチは、競合する玩具メーカーには見られないものだ。

 「われわれが力を入れているのはイノベーションとテクノロジー。飛行安定性と操縦性などを磨き、1つの堅牢な製品を作っていることは、AR DoroneやAR Dorone 2.0で証明してきた。“mini Drone”はエントリーレベルの新カテゴリだが、この戦略を各国で展開していく」(同氏)。

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