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日本初! 黒球温度計を採用した家庭用の熱中症指数計「熱中アラーム TT-560」橘十徳の「自腹ですがなにか?」(2/2 ページ)

» 2014年07月11日 17時20分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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警告アラームの音量調整が可能

 表示内容はWBGTと気温、湿度の3項目で、円形のディスプレイの上から順に並んでいる。このディスプレイは数字が大きめでかなり見やすい。また、円の枠に沿って「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の4段階の熱中症予防指針が記載されている。「注意」は青色、「警戒」は黄色、「厳重警戒」はオレンジ、「危険」は赤色と、4つのゾーンに色分けされていて、各ゾーンはそれぞれ3段階のレベルに区切られている。計12のレベルバーで、現在の状況を一目で把握できるのだ。

12ステップのレベルバーで現状を把握(左)。音量ボタン(右)

 なお、電源オン時から10分間隔で、そのときの熱中症予防指針の状態に合った警告アラームが鳴る機能も搭載している。「危険」の場合は「ピィー」と4秒間連続音が鳴ったあとに2秒休止の繰り返しで約30秒間鳴り続ける。「厳重警戒」の場合は「ピィピィピィ」と約30秒間鳴る。「警戒」の場合は「ピィピィピィピィ」を3回、約3秒間鳴る。「注意」の場合は「ピィピィ」と約1秒間鳴る。

 この警告アラームは音量ボタンで音量を切り替えることが可能で、音量ボタンを約2秒間押すごとに「大」「小」「無」の3段階で切り替えられる。

 ただし、「危険」レベルになると音量設定の状態にかかわらず、常に音量「大」で警告アラームが鳴ることになるので、暑くなるところに放置する場合は、電源を切っておかないと警告アラームが鳴り続ける可能性があるので要注意だ。

厳重警戒の場合

日射のある屋外でも正しく測定できる安心感

 TT-560は、サーミスタで測定した乾球温度(気温)と黒球温度の差を利用して、「屋外で日射がある場合」と「屋内で日射のない場合」を推定して、自動的に計算式を変えてWBGTを算出する仕組みとなっている。黒球温度計を搭載していない簡易式の熱中症指数計と比べて使い勝手に差はないが、屋外でも正しいWBGTを求められるという安心感は大きい。

屋内外のどちらにいるかを推定して計算式を変更

 スポーツ観戦や屋外作業など、真夏でも外で活動する機会の多い人は、これを腰に付けておくことで熱中症にかかるリスクを減らせるし、お年寄りの散歩に持たせるものとしてもおすすめだ。

 普通の熱中症指数計に比べてサイズも大きく、価格も高めだが、作りがしっかりしていて表示も見やすく、1台持っていればさまざまなシチュエーションで役に立つと思う。TT-560を活用して、暑い夏を安全に乗り切っていただきたい。

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