スピーカーは40ミリのフルレンジドライバーと56ミリ径パッシブラジエーターを1つずつ搭載しており、実用最大出力は3ワットとなっている。
付属品は充電用のmicro USBケーブルとカラビナ。カラビナ本体上部の大きな穴に引っ掛けられるようになっている。バッグやベルトループに引っ掛けられるほか、室内のフックに取り付けられるし、ランタンスタンドや停車中の自転車・バイクのハンドルなどに引っ掛けて使うこともできる。工夫次第でさまざまな場所に設置することが可能だ。
ワイヤレスで音楽を聴く場合は、まずスピーカーの電源/Bluetoothボタンを押して電源を入れる。電源がオンになったら再び電源/Bluetoothボタンを3秒間長押しすると、ボタンが早い点滅になるので、この状態で機器とのペアリングを行う。
電源のオン/オフ時やペアリングの開始時、Bluetoothの接続が完了したときなどは「ポン」とか「ポンポン」と音が鳴る仕組みになっており、この音の鳴り方で機器の状態が分かる。ペアリングはNFC対応のAndroidスマートフォンならば、スピーカー上部のNFCマークにタッチするだけで接続可能で、iPhoneやiPodの場合はBluetoothの設定画面でペアリング操作を行えばOKだ。また、切断時もNFC対応スマートフォンならばタッチするだけで切断できる。
TWSの場合は、切り替えスイッチをTWSにセットしてから電源/Bluetoothボタンを押して片方のスピーカーをオンにすると、スピーカー正面のTWSインジケーターが赤く点滅する。「ポンポン」と音が鳴ったら別のスピーカーの電源/Bluetoothボタンを押すと、こちらもTWSインジケーターが赤く点滅する。しばらくそのままにしておくとペアリングが完了してインジケーターが白の点滅になる。
この状態で、最初に電源を入れた側のスピーカーの電源/Bluetoothボタンを長押ししてから端末をペアリングすれば、2台を使ってステレオ再生が可能となる。スマートフォンや音楽プレーヤーとのペアリングが完了すると、左チャンネルのスピーカーのTWSインジケーターが白く、右チャンネルのインジケーターが赤く点灯するので、右左を簡単に識別できる。なお、TWSを使用中は2台のスピーカーの音量はシンクロするので、簡単に調整できる。
実際にさまざまな端末を接続して音楽を聴いてみたが、コンパクトなボディーにもかかわらずパワフルなサウンドを楽しめた。さすがにこのサイズだと低音は非力さを感じるが、中高音は十分に楽しめる。1台での再生でも、自然な広がりのある音が楽しめるが、TWSでステレオ再生するとさらに音場の奥行きが広がる。音楽再生にもいいが、ゲーム用のスピーカーとしても使えると思う。
なお、試聴にあたってはiPhone5s、iPod nano、Nexus 5、Nexus 10、MacBook Airなどを接続してみたが、1台で再生する場合はいずれも問題なく接続できた。ただし、Nexus 5だけ、TWSで接続した場合に音が途切れ途切れになるという現象が起きた。ほかの端末ではTWSでも問題なく再生できるし、Nexus 5の場合もTWSではない1台だけの接続ならば問題なく再生できる。スマートフォン側の問題かもしれないが、この点だけ気になった。
防水防塵設計でコンパクトなTREK Microは、アウトドアやバスルームで使うのはもちろん、この小ささを活かして、PC用のスピーカーとして使うのもおすすめだ。TWS機能を利用すれば、置き場所の自由度が高いステレオスピーカーとして活用できるだろう。Bluetoothスピーカーの購入を検討している人は要注目だ。
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