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「連携」と「安心」をプラス、東芝がBDレコーダー4機種を発表SeeQVault対応(2/3 ページ)

» 2014年10月14日 17時07分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

タイムシフトリンクで「連携」をプラス

 「DBR-T560/T550」ではDLNA機能も大幅に強化された。新たにクライアント機能となるDMP(デジタルメディアプレイヤー)をサポートしたほか、DMS(デジタルメディアサーバ)では同時2ストリームの送出をサポート。ほかのレコーダーで録画した番組を視聴できるほか、ほかの部屋にある対応テレビやスマートフォンを使ってネットワーク越しに本機内の録画番組を視聴できる。DLNA配信時にタイムシフトマシン録画の番組を視聴する際には、チャンネル別、日付別に加え「ざんまいプレイ」のざんまい別に番組を表示して探せるという。

DLNAのプレイヤー機能を新搭載

 ただし、スマートフォンやタブレットへの配信では解像度/ビットレートの変換が伴うため、2台同時の配信は不可。1台はテレビやレコーダーである必要がある。

 一方、DLNAの技術を使いながら東芝独自の連携機能となっているのが「タイムシフトリンク」だ。レグザやレグザサーバーなど、タイムシフトマシン機能を持つ機種とネットワーク経由で連携し、互いの機能を活用できる。レグザの対応機器は「Z7シリーズ」移行で、例えばDBR-T560で表示した過去番組表にZ7のタイムシフトチャンネルをまとめて表示できる。レグザサーバー側は初代の「DBR-M190」世代から対応している。

タイムシフトリンクの概要

 「例えばJ10Xと本機を組み合わせた場合、まるでタイムシフト機能を内蔵しているかのように活用できる。番組視聴中に“はじめにジャンプ”も可能だ。また地デジのみのレグザサーバー(M190など)に本機をつなげば、BS/CSチャンネルを増設したような感覚で利用できる。DMP機能を内蔵しているため、接続した機器でタイムシフト録画した番組もシームレスに操作/再生が可能だ」(同社)。

2台分が統合された過去番組表

 このほかDLNA関連では、NexTV-Fの規格に準拠したリモート視聴にも対応している(録画済み番組のみ)。宅外へのストリーム配信は同時に1台までとなるが、宅内と宅外という組み合わせなら同時2ストリームの配信が可能だ。放送中番組のリモート送出には対応していないが、タイムシフト録画した番組も録画済み番組として外出先のスマートフォンなどから視聴できるという。

リモート視聴の概要。市販アプリを利用することで、クライアントは東芝製品という制約がなくなっている

 リモート視聴には市販のアプリを使用する。iOSデバイスではデジオンの「DiXiM Digital TV for iOS」(税込1000円)が利用可能。なお、宅外視聴にはアドオンとして500円(税込)の追加料金が発生する。

 一方のAndroid用は「DiXiM Play for REGZA」(税込1300円)がデジオンから発売される予定だ。従来はクライアントとなる端末が東芝製品に限られていたが、今回からAndroid4.1以降の端末なら他社製品でも問題なく利用できるという。

DiXiMの画面。帯域幅によって映像クオリティーを変更できる

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