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±0.5度で設定した温度にぴったり寄り添う――デロンギの新世代暖房器具「MD HEATER」滝田勝紀の「白物家電、スゴイ技術」(2/2 ページ)

» 2014年11月21日 15時15分 公開
[ITmedia]
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 MD HEATERは1つ300ワットのヒーターモジュールを5つ搭載しており、消費電力は最大で1500ワット。これは一般的なヒーターとしても十分大きな数字だ。さらに、その熱を効率的に素早く輻射熱に変えて部屋中を暖めるために、モジュールにも工夫を加えている。

 「一見、そのスタイルはオイルヒーターに似ていますが、モジュールはステンレス製で内側にシーズヒーター(ニクロム線を金属製のさや『シース』で被った加熱エレメント)を搭載しています。オイルで暖めて周囲の鉄製などのパイプに熱を伝え、輻射熱を対流させるオイルヒーターに比べ、熱伝導率が高く一気に温まるため、部屋の温度が素早く上がることになりました」。

白と黒で統一されたモダンなルックス

 例えば11畳の部屋なら、外気温が5度の時に室温を5度から20度まで上げるのにオイルヒーターでは約40分程度かかるが、「MD HEATER」では25分弱で暖めることができるという。とはいえ、そこまでスピードが早いということは、モジュールの表面が相当熱くなるのではないか?

 「モジュール表面の温度は60度までしか上がりません。ですので、触れたからといって即火傷するようなことはありません。この安全性を高めるために、実はモジュール1つ1つの内側に羽根のようなパーツを左右それぞれ伸ばしています。表面からは見えないところですが、モジュールの表面積を増やすことで、温度が上がりすぎないような設計にしました」。

 また暖房といえば、電源投入直後などに風量が強まると同時に動作音が高まるものがあるが、「MD HEATER」は動作音がほとんどしないというのも大きな特徴だ。

 「各ヒーターモジュールのオン・オフ制御を行うスイッチに『SSR(ソリッド・ステート・リレー)』と呼ばれる無接点スイッチを採用しました。いくら温度が一定でも、音が急にうるさくなったりするのは、ユーザーにとって非常に大きなストレスですし、特に寝ている時などには、気になってしまいますよね? MD HEATERはSSRによって、人の呼吸音よりも小さいレベルの静寂性を実現しています」。

動作音はほとんど聞こえないレベル

 このような目には見えないスゴイ技術が封入された「MD HEATER」だが、その見た目の良さもお墨付き。機能美を追求したミニマルデザインで、5つのモジュールが並ぶ側面も凹凸がなく滑らか。白と黒で統一されたモダンなルックスは、まさに“大人のための暖房器具”といった様相だ。

 「上質なアイテムに囲まれた書斎やリビング、寝室で、そこで過ごす方が、余計なことを考えず、趣味に没頭するために、この『MD HEATER』を使ってほしいですね。シンプルな見た目で音もなく、やさしい温もりで包み込み続けることで、使っている人がヒーターの存在自体を忘れてしまう。それがわれわれの喜びです」。

製品名 MD HEATER
型式 MDH15-BK
適用畳数 10畳
消費電力 1500ワット
サイズ 495(長さ)×275(幅)×665(高さ)ミリ
重量 12.5キログラム

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