2つめの進化ポイントは静音化。外観からはまったく分からないが、使ってみてすぐに理解できた。風量「1」ではほとんど気にならず、「AM09」を動かしていることを忘れてしまうレベルだ。
もちろん風量を上げるとそれなりに音は気になってくる。「3」くらいから「ファンヒーターが動いているな」という感じになり、「5」以上になるとテレビの音量を上げたくなるが、それも1〜2メートルの至近距離で使用している場合の話。そもそも6畳間程度なら風量を「2」以上にする必要性をあまり感じない。一方、広いリビングなどに家族が集まっている場合などは風量を上げるだろうが、そのときは「AM09」をもっと離して設置するはずで、うるさいと感じることは少ないと思われる。
なお、「AM09」は首振り機能を使っても騒音はアップしないが、「ワイドモード」に切り替えると少し音量が上がる傾向がある。そこで騒音計を使い、風量とモードごとに音量レベルを計測してみた。
計測は風の影響を受けないように「AM09」の正面から45度の角度、約1メートルの距離で行った。部屋の暗騒音(AM09を動かさないときの騒音レベル)は33dBだ。
風量 | フォーカスモード | ワイドモード |
---|---|---|
1 | 38.2dB | 45.1dB |
2 | 39.2dB | 43.0dB |
3 | 40.0dB | 43.9dB |
4 | 41.3dB | 44.7dB |
5 | 42.6dB | 45.4dB |
6 | 43.1dB | 46.5dB |
7 | 43.7dB | 47.5dB |
8 | 45.0dB | 48.0dB |
9 | 46.3dB | 48.8dB |
10 | 46.9dB | 49.5dB |
その部屋にいる人の感覚としては、35dBで「小さく聞こえる」、40dBで「聞こえる、会話に支障なし」、45dBで「多少大きく聞こえる、通常の会話は十分に可能」というレベル(参考文献:日本建築学会編/建築物の遮音性能基準と設計指針)。実際に使用した印象もほぼ同じだ。なお、「AM09」の場合、耳につくイヤな音(周波数帯)も含まれていないうえ、前述のように狭い部屋で風量を上げる必要性もあまりない。こと騒音に関しては、気にする必要はなさそうだ。
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