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スマホで消費電力を確認できるBluetoothワットチェッカー、ラトック「REX-BTWATTCH1」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2015年01月13日 14時19分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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測定値の推移が分かるグラフ表示

 接続が完了したら、アプリ側で「計測開始」ボタンをタップすれば計測がスタートする。このとき、以前の計測データが保存されている場合は計測開始時に消去するかどうかメッセージが表示される。保存している計測データを削除したい場合は「消去して開始」をタップする。

 計測値は画面上部に数値が表示されて、下半分にグラフが表示される。計測値のうち、消費電力と電力、電流については1秒ごと、消費電力量およびCO2排出量、電気料金、計測経過時間については1分ごとに更新される。一般的なワットチェッカーの場合は、小さなディスプレイを見ながら操作ボタンを押して電力や電流など値を切り替えながら見なければならなくて面倒だが、「REX-BTWATTCH1」ならスマートフォン上で複数の値を一覧表示できるので実に見やすい。

iPhone 6での接続画面(左)。計測値をリアルタイムに表示(中)。1時間グラフ(右)

 また、グラフ表示が可能なことも大きな魅力だ。グラフ表示はリアルタイム、1時間、1日、1カ月の4種類で切り替え可能で、グラフをスワイプすると過去の計測データも確認できる。リアルタイム計測の場合は1分、1時間グラフの場合は1時間、1日グラフでは1日、1カ月グラフでは1カ月間隔で切り替わる。グラフの表示モードは、時間ごとの値を表示するモードと、累積値を表示するモードの2種類が用意されている。

 このグラフ表示を活用すれば、例えば1日の中で消費電力が大きくなる時間帯などを分析できる。また、エアコンや冷蔵庫などを買い替えたときに、1カ月グラフを確認することで消費電力量が下がっていることを確認することもできるだろう。

測定値はCSVファイルに出力可能

 もう1つ大きな機能として、計測データのファイル出力機能が挙げられる。出力するファイルの形式はCSVで、iOSの場合はメールに添付して送信可能。Androidの場合はGmailに添付して送信するか、DropboxまたはGoogle+に保存できる。この機能を使えば、Excelなどで消費電力量の変化を管理することが可能だ。

こちらはNexus 5の接続画面(左)とグラフ表示(右)

 以上のような機能はWindows PCでも利用可能で、計測データのCSVファイル保存機能なども利用できる。Bluetoothで同時に4台まで接続可能なので、例えばエアコン4台すべてに「REX-BTWATTCH1」を取り付けておけば、1つのスマートデバイスやPCを使って4台の測定値を管理できるわけだ。

 これまでのワットチェッカーはリアルタイムの値を確認することしかできないものがほとんどだったが、「REX-BTWATTCH1」を使えば測定値を保存してファイルとして残すことが可能なので、このデータを分析することで節電に大きく役立てられるだろう。家庭だけでなく、店舗やオフィスでも便利に利用できるかもしれない。

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