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サウンド・ハンドリングともに高い次元でバランスの取れたポタアン――オーテク「AT-PHA100」ハイレゾ対応ポタアン検証(2/4 ページ)

» 2015年02月09日 10時00分 公開
[山本敦,ITmedia]

 入力端子は、USB2.0対応のmicroUSBが背面に1系統、フロント側にはアナログ対応の3.5ミリミニプラグを設け、フロントパネルの「アナログ/デジタル」切り替えスイッチで選択して使う。iOS機器をダイレクトにつなげるデジタル接続用のUSB-A端子が設けられていないのは残念だが、Lightning-USBカメラアダプターを間に挟むことによって、iPhoneやiPadなどに保存したハイレゾ音源を、オンキヨーの「HF Player」などハイレゾ対応のプレーヤーアプリで再生して楽しむことができるので申しぶんはない。

フロントパネルにはアナログ入力端子のほか、電源・入力切り替えスイッチ、ゲイン切り替えを搭載する

リアパネルにはデジタル入力/給電兼用のmicroUSB端子を搭載

 Androidスマホの場合も、USB OTGケーブルを介してUSBオーディオ再生が楽しめた。Windows PCで利用する際には専用のドライバーが必要だが、Macは不要。本体には3500mAhの大容量バッテリーを内蔵していることもあり、スタミナ性能は抜群に良い。

 なおヘッドフォン/イヤフォン用の出力端子は3.5ミリのミニジャックが1系統。フロントパネルには2段階のゲイン切り替えスイッチを設け、インピーダンスが10オームから300オームまでのヘッドフォン/イヤフォンに幅広く対応する。

 高音質化への取り組みとしては、ヘッドフォンアンプのパワー段に独自設計のディスクリート回路を搭載。オーディオテクニカが培ってきた音響技術により、押し出しの力強い、レスポンスも良好なサウンドを実現する。さらにプリ段には新日本無線のオペアンプ「MUSES 8832」を採用し、解像感の向上につなげている。I/V変換の回路には超低ひずみと低ノイズを特徴とするTIのオペアンプ「LME49720」が搭載され、クリアな中高域再生を可能にしている。

側面のサンプリングインジケーターが入力ソースのクオリティに応じて色を変えながら点灯する

 本体側面のボリュームノブの近くには、デジタル接続で音源を再生した時に点灯するサンプリングインジケーターを設けた。例えばDSD 5.6MHzはオレンジ、2.8MHzは紫、192kHzのPCM再生時には緑といった具合に再生するファイルの種類に応じて5段階で点灯色が切り替わる。粋で楽しいデザインだ。

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