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好天の中野でポータブルオーディオ研究会が開催――濃密な世界を展開(1/2 ページ)

» 2015年02月14日 21時44分 公開
[天野透,ITmedia]

 肌寒くも好天に恵まれた東京・中野サンプラザで、2月14日(土)に「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研)2015冬」が開催された。ポータブルオーディオシーンの盛り上がりを反映するように、午前11時の開場時には多くのオーディオファンが集まっていた。

肌寒くも晴天に恵まれた中野サンプラザ

 会場は中野サンプラザの14階と15階。同じ会場で開催されたフジヤエービックの「ヘッドフォン祭2014」と比べて、2フロア少ないコンパクトな構成の中に、ハイレゾ対応のポータブルアンプやカスタムIEMといったマニアックなアイテムが、所狭しと並んでいた。

 12時からは15階のディーアンドエムホールディングスのブースで新製品発表会が行われた。事前に公表された情報では「某社新製品発表会」となっていたモノの正体は、米AudioQuest初のヘッドフォン「NightHawk」だ。Westoneでテクニカルチーフをつとめていたスカイラー・グレイ氏が2年の歳月をかけて開発した力作だという(別記事を掲載予定)。

米AudioQuest初のヘッドフォン「NightHawk」(左)。「NightHawk」を紹介したのはAudioQuestのショーン・シェッツ氏(右)

 大手ブースの注目はiriverブースだ。昨年協業を発表したJH Audioのユニバーサルモデル「Layler」(レイラ)と「Angie」(アンジー)の試聴に長蛇の列ができていた。展示内容のトピックとしては「AK240」の限定品「AK240 SS」に注目。従来品と比較すると、シャシーはステンレス製で背面にはゴリラガラスを採用しており、付属のケースはヌバック素材のものだ。その他に本国である韓国で発売済みの、ファイナルオーディオデザインと協業のイヤフォンを参考展示していた。なお日本への導入時期は未定だという。

「AK240」の限定品「AK240 SS」とヌバック素材の付属ケース

ファイナルオーディオデザインと協業したiriverブランドのイヤフォン。日本での発売は未定だ

 ベーシックラインを一新したゼンハイザーブースは、新しいカナル型イヤフォンのラインアップを試聴できた。「CX1.00」「CX2.00」「CX3.00」「CX5.00」と、モデルナンバーのルールも一新しており、ドライバーユニットは完全新設計だ。それに加えて「MOMENTUM InEar」も試聴機を用意していた。参考価格はCX1.00が5400円で、CX2.00とCX3.00は6500円、CX5.00は1万800円、Momentumは1万3000円(全て税込)だという。CX2.00とCX3.00は内部構造が同じで、スマホ用のリモコン付きか否かの違いである。CX3.00以上のモデルはイヤーピースの形状が少し変わり、真ん中に支柱のような支えが入る。ドライバーフィルタもCX2.00まではメッシュ状で、CX3.00以降は形状が異なっている。

ゼンハイザーブースではカナル型イヤフォンの新ラインアップを試聴できる。MOMENTUM InEarはリモコンなしのモデルも用意される
フィルタの形状も異なる。左から「CX2.00」「CX3.00」「CX5.00」

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