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ワイヤレスなだけじゃない! ノイキャン機能まで全部入りのデノン「AH-GC20」ワイヤレスで行こう!(3/3 ページ)

» 2015年04月08日 11時15分 公開
[山本敦ITmedia]
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装着感やデザインはどうか?

 装着感についても、直近のデノンのヘッドフォン新製品と同様、素材開発の部分から手を入れながらレベルアップが図られている。イヤーパッドとヘッドバンドの表側には、先に発売されたMMシリーズの開発時に誕生したものと同じ人工皮革が使われている。こちらの部材はデノンが国内のレザー加工専業メーカーと一緒に開発を行ったものであり、ヘッドフォン製品に使われる機会はデノンのMMシリーズが初めてだという、通常の人工皮革と比べて約2倍の剥離強度を備えている。得てしてイヤーパッドの素材は長く使い続けるうちにボロボロになりがちだが、本機に採用されている新素材はコンディションを長く良い状態にキープできるところが強みだ。

ヘッドバンドとイヤーパッドには、デノンが国内のレザー加工専業メーカーと一緒に開発した人工皮革を採用。このマテリアルにはまだ名前がないが、特定のブランドネームを付けて展開しても面白そうだ

 実際に装着してみると肌触りも非常にスムーズで心地良い。柔らかいイヤーパッドのクッション性と合わせて音漏れを非常に少なく抑えることができる。パッシブなノイズキャンセル効果も非常に高い。

 ハウジングを支えるアームの素材にもアルミニウムをダイキャストにより製造した剛性の高いパーツが使われているので、ルックスがリッチになるだけでなくダメージにも強い。ノイズキャンセリングヘッドフォンは海外旅行などに持っていく機会も多くなるアイテムなので、本体がタフにつくられていることは大きなアドバンテージになる。そのうえ、持ち運ぶ際にはキャリングケースやポーチに入れた方がより安全だが、本機に付属するセミハードケースは適度な固さと軽さのバランスを備えているので扱いやすいだろう。

ハウジングを支えるハンガーはアルミダイキャスト製造。スライダーも金属製だ

 バッテリーの持ち時間も気になるところだが、AH-GC20はBluetoothとノイズキャンセリング機能の両方をオンにした状態でも、フル充電の状態から約20時間のロングライフ設計を実現しているというから、飛行機での旅行にも気兼ねなく使える。万が一、充電が足りないまま出かけてしまってもスマホの充電器とmicroUSBケーブルが兼用できるので、充電も簡単にできてしまう。念のためキャリングケースにケーブルを入れて持ち歩けばなお安心だ。

充電はmicroUSB経由。スマホの充電機と共有できて便利だ

バッテリー切れの際には有線接続で聴くこともできる。ケースと一緒に持ち歩く習慣を付けたい

 デノン“GROBE CRUISER”シリーズのニューフェイスは、音質と使い勝手の良さが非常に高レベルでバランスが取れているヘッドフォンだ。数年前までのノイズキャンセリングヘッドフォンはボディがでかくて、ルックスもどことなく無骨で仰々しいイメージだったが、AH-GC20は見た目のデザインもシンプルでスマート。ビジネススーツにも合わせても自然だ。シーンやスタイルを限定せずに、ふだん使いのメインモデルとして使い倒したくなってくる。

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