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ハイエンドから変わり種まで――ヘッドフォン祭で見つけたポータブルプレイヤー春のヘッドフォン祭2015(3/3 ページ)

» 2015年05月17日 13時47分 公開
[天野透ITmedia]
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須山ジャンク堂ブースで、須山社長の趣味を垣間見る

 FitEarブースの隣にテーブルを構える「須山ジャンク堂」ブースでは、xduoo 「X2」をベースモデルにデザインやファームウェアをオリジナル化したDAP「FitEar441」が展示されていた。対応サンプルレートは最大44.1kHzと最近のトレンドから見ると控えめだが、この手のひらサイズのDAPはなんと「会場でカスタムIEMを購入したお客様への特典」としてプレゼントされる予定だ(ケースが間に合わず、後日発送予定)。

「FitEar441」(右)と、ベースモデルの「xduoo X2」。電源を投入した際にFitEarのロゴが表示される

 「イヤモニ(カスタムIEM)を持っている人はプレイヤーもゴツいのを持っているでしょうから、iPodなどを聴いている友達にあげてほしい」と須山社長。つまり、日頃AACやMP3といった圧縮音源を聴いている人たちに、CDクオリティーの音を聴かせて“良い音を聴く楽しさ”を教えてあげてほしい、という考えのようだ。ちなみに月末の「ポタフェスLimited 2015大阪」でもプレゼントするかどうかは社長の胸三寸だそう。

 同じく須山ジャンク堂ブースで展示されていたSHANLING「M3」は、須山社長が見つけた中国製プレイヤーを「勝手にファームウェアを萌音(もね)仕様に改造して本国に送った」ところ、「メーカーの“お墨付き”が降りた」という、かなり特殊な展示品だ。その後メーカーからテスト販売の了承が降りており、フジヤエービックでテスト販売がされた。そのおかげで内部プログラムが随分ブラッシュアップされ、メーカーに喜ばれているそうだ。

SHANLING「M3」は電源ON/OFF時に萌音さんがお出迎え(左)。ブランクフォルダを選択した時のコメント。芸が細かい(右)

 須山社長は、「別にディストリビューター(輸入代理業)をやろうという訳ではないのですが」と前置きしながら、「中国の製品は、モノが良いのにつまらないところでつまずく印象があります。そういったところをウチでブラッシュアップできれば良いですね」と楽しそうに話していた。

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