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“夢のリニアモーターカー”が自宅にやってくる――タカラトミー「リニアライナー」発車(2/2 ページ)

» 2015年05月26日 15時59分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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ニュートイ企画部企画開発課の井上拓哉係長とリニアライナーの構造が分かるスケルトンモデル。電磁石になるコイルのほか、車両四隅の永久磁石が見える

電源は2両目に内蔵されたバッテリー。駅で30分間の充電を行えば、20分間の走行が楽しめる

 リニアライナーの速度は、スケールスピードで「時速500キロメートル」。これは車体の幅(32ミリ)をL0系の実車と比較して約1/90サイズであることから算出したもので、実際には時速6〜7キロメートルになる。

スケールスピードで「時速500キロメートル」を突破したところ

 もっとも、リニアライナーはまだ限界に達してはいない。昨年の「東京おもちゃショー」では2両編成だったとはいえ、スケールスピードで時速650キロメートルを突破していた。開発者の井上氏自身も「切替速度(=電磁石オン/オフ)の限界や最高スピードについてはまだ分からない。今後、検証していきたい」と話す。リニアライナーは常時2ミリほど浮上しているが、実際には浮上させないほうが速いのだという。

山梨リニア実験線を模したトンネルや架道橋も

 「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」には、L0系車両(4両)、ストレートやカーブなど16本のレールと18個の橋脚、コントロールステーション、そして山梨のリニア実験線を模したトンネルや架道橋が含まれる。駅舎は操作ボタンと音声案内機能があり、列車のアクションと連動して「まもなく列車が発車いたします」「御搭乗ありがとうございました」といった音声が流れる仕組み。また速度感知センサーでモニターにスケールスピードを表示可能だ。時速500キロメートルを超えると「時速500キロメートル到達」という音声で気分を盛り上げる。

山梨リニア実験線を模したというトンネルや架道橋

 タカラトミーでは、大阪万博世代のシニア層をはじめ、子どもや孫の世代まで一緒に楽しめる鉄道模型として、9月から全国の玩具店やオンラインショップ「タカラトミーモール」などで販売する。価格は3万5000円(税別)。対象年齢は8歳以上。

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