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最新タブレット「Xperia Z4 Tablet」にチョイ足し! BDレコやスピーカーとつないで楽しむエンタメ・レシピ(3/5 ページ)

» 2015年07月03日 12時56分 公開
[山本敦ITmedia]

BDレコーダーと組み合わせてテレビ番組のリモート視聴を楽しむ

 タブレットそのもののスペックがいかに上がったところで、特に画質や音質については魅力的なコンテンツに出会わなければ真価が発揮されることはない。タブレットで撮った動画や写真を鑑賞して楽しむのも良いが、多くのユーザーにとって最も身近な「テレビ番組」が、Xperia Z4 Tabletで観ればどれぐらい高精細な画質で味わえるのか、今回は試してみたいと思う。

スタンド機能付の専用ケース「SCR32」を装着。ソニーのBDレコーダーからインターネット経由で配信されたテレビコンテンツを視聴してみた

 今回用意したのは、筆者がふだんから自宅で使っているソニーのBDレコーダー「BDZ-ET1100」とアプリ「TV SideView」だ。BDZ-ET1100は昨年の3月末からアップデートにより、次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)が発表した「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件」の技術要件に従って開発された「外からどこでも視聴」を追加。家の外から自宅のBDレコーダーにインターネット経由でアクセスして、チューナーで受信中の放送番組をライブ視聴したり、レコーダーに録画した番組が視聴できるようになった初めてのBDレコーダーだ。

画質の設定は3段階から選べる。ホームネットワーク内は720p、外出先でも360pの画質で高精細な映像が楽しめた

 レコーダー本体をインターネットに接続して、Android/iOS対応の無料の「TV SideView」アプリと、有償のプラグインを追加購入(500円)することで、「外からどこでも視聴」が使えるようになる。その設定方法は非常に簡単なのでここで敢えて詳しくは触れないが、同時期以降に発売されたソニーのBDレコーダー「BDZシリーズ」をお使いのユーザーは、Xperia Z4 Tabletとアプリをそろえれば、実に快適なリモート視聴環境が構築できるのでぜひ試してみてほしい。

 外からどこでも視聴の機能によって配信できる映像の画質は最大720pまでになるが、それでもXperia Z4 Tabletのシャープで切れ味の良い画質の素性はよく分かる。人の肌色の再現がとてもナチュラルで、平坦部や輪郭部のノイズも非常によく抑えられている。テロップの輪郭に注目してみると、720pの画質ではノイズやにじみを抑えて、きりっと引き締まった映像が味わえる。静止画で確認してみても、赤や緑の鮮やかな色合いや、全体のコントラスト感も素直に描き分ける。

リモート視聴の映像を、720p(上)と360p(下)で比べたもの。テロップのまわりのノイズが消えて、文字がしゃきっと表示される


 動画表示のレスポンスについてはネットワークの品質にも左右されるが、ホームネットワーク内でBDレコーダーからの映像を受ける場合は最高画質の720pで、外出先でWi-Fiにつないで楽しむ場合も360pの設定で十分に満足できる画質が得られた。同様の優れた精細感はビデオ・オン・デマンドやYouTubeなど、インターネット経由で楽しむ動画の場合にも明らかに感じられるはずだ。

 新しいXperia Z4 Tabletは本体の防水・防塵性能にも注目したい。防水はIPX5/8相当、防塵はIPX6相当のスペックをそれぞれ実現している。本体に搭載するUSB端子はキャップレスでの防水・防塵仕様なので、見た目にシンプルで外部機器の接続もスムーズにハンドリングができる。この特長を活かして、例えばWi-FiでホームネットワークにつないでBDレコーダーとTV SideViewアプリによる「外からどこでも視聴」を使えば、タブレットが「お風呂テレビ」にもなる。

本体が防水仕様であるだけでなく、濡れたパネルを濡れた指で操作しても遅延やエラーのない快適な操作感を実現している。お風呂やキッチンでのテレビ代わりにも最適だ

 さらにXperia Z4 Tabletでは、静電容量方式のタッチパネル液晶に機能向上を施したことで、パネルが水に濡れた状態でも快適にタッチ操作が行える。本体には新しいコントローラICを採用。水濡れ時にもタッチパネル操作のレスポンスが非常に機敏で、タップやスワイプ、ドローイングアプリによる文字や図形描画などもスムーズだ。本機の新しいタッチパネルでは「無操作状態/指が濡れている状態/水がかかっている状態/濡れている指で触れている状態」の4種類のコンディションを自動判別することで、より正確な入力操作を可能にしている。この性能を活かしながら、お風呂テレビとしてだけでなく、例えば濡れた手でタブレットに触ることも多くなる料理中にも、タブレットを「キッチンテレビ」として活用できるシーンが生まれそうだ。

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