はたして扇風機の風はどこまで届くのか? 家電売り場のメインストリート的な広い通路を使い、5メートルずつ離して4つの風船を設置した。扇風機をスタートラインに置いて最大風量で動かし、どこまでの風船が動くかを確認する。もっとも遠い風船を動かすことができたら、風は20メートル先にまで届いたことになる。
順位 | メーカー/製品名 | 説明 |
---|---|---|
1 | バルミューダ「GreenFan Japan」 | 5メートル地点の白い風船は風を受けて倒れた状態になる。15メートル地点にあった緑の風船もしっかり動いた |
2 | 東芝「F-DLT75」 | 白い風船は風を受けて倒れた状態に。10メートル地点の青い風船もしっかり動くが、15メートル先の緑の風船は若干動く程度 |
3 | ダイソン「PureCool」 | 白と青の風船はともに左右に大きく振れるが、15メートルの緑の風船に動きはみられなかった |
4 | シャープ「PF-HTC1」 | 5メートル先の白い風船は動いたが、10メートル地点の青い風船は微妙に動くレベル。15メートル以降には変化なし |
風を遠くまで届けるという点では伝統的な羽根を持つ扇風機が強いようで、1位と2位をバルミューダ「GreenFan Japan」と東芝「F-DLT75」が占めた。また試行錯誤するうち、風を遠くまで届けるには、羽根をほんの少し下に向けたほうが良い結果が得られることも分かった。おそらく床面を這うように風が伝わって距離が伸びるのだろう。広い部屋の換気を行うときなどは参考にしてほしい。ただ、ダイソン「PureCool」だけは上下に風向きを変える機構を持たず、このテクニックが使えない。
1位のバルミューダ「GreenFan Japan」は、15メートル先の風船まで確実に風を送り届けた。しかも音量の測定結果を合わせて参照すると、4機種中、最も低い騒音レベルでありながら、一番遠くまで風を運んだことになる。全体を見渡しても、今回の対決は「GreenFan Japan」の完成度の高さが目立つ結果となったようだ。
一方のシャープ「PF-HTC1」は、ルーバーで風向きをアレコレ調整しても10メートルがやっと。駆動音は一番大きかったこともあり、少し残念な結果になった。
さらに残念なことに、終電の時間はとっくに過ぎていた。売り場の現状復帰をして帰路についたのは午前2時前。おそらく会社に泊まることになるであろう立川市在住のA氏は、それでも「またやりましょう!」と手を振ってくれたのだった。
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