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ワイヤレスイヤフォンにモーションセンサーを搭載! 「Jabra Sport Coach Wireless」を試すワイヤレスで行こう!(4/4 ページ)

» 2015年08月18日 15時48分 公開
[山本敦ITmedia]
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イヤフォンのサウンドを重点的にチェックしてみる

 最後にイヤフォンの再生能力そのものをチェックするため、静かな環境で音楽を聴いてみた。

 本機のサウンドをベストコンディションに持っていくためには、イヤーウイングとイヤージェルの組み合わせを入念に選びたい。筆者の場合、イヤージェルは「M」だと低域がまだ痩せて聴こえたので、「L」に変えてみたらどっしりと安定した満足の行く低域が得られた。イヤーウィングも筆者の場合はフィンの大きな「L」が耳の窪みにしっかりとフィットして、トレーニング中にイヤーピースがずれてノイズが発生することもなかった。

使用する製品を選択。音質が最適化されるようだ(左)。イコライザー機能も搭載。好みに合わせて使いたい(右)

 音源は「AWA」で配信されている楽曲から選択。Wi-Fiに接続して320kbpsの音質で試聴した。Bee Geesのアルバム「The Number Ones」から「You Should Be Dancing」では、ボーカルの輪郭にメリハリがあって高音の伸びも鮮やか。低域にも厚みがあって、エレキベースの疾走感が心地良い。ゲスの極み乙女。の「私以外私じゃないの」では、ギターの鋭いカッティングを小気味良く再現する。メロディラインは少し粘り気が足りなくて淡泊に感じられたところもあるが、ディティールはストレートに再現される。ドラムスが刻むリズムも軽快だ。エレキピアノの音もクリアでヌケ味がよかった。

 Xperiaのミュージックアプリに切り替えて、松浦亜弥のアルバム「Click you Link me」のダウンロード音源(AAC/320kbps)から『dearest.』を聴く。しっとりと歌いあげるボーカルの声質がナチュラルで、音像がセンターの位置に明瞭(めいりょう)に定位してみずみずしい張りもある。余韻の広がり方も自然で雑味がない。ホーンセクションや弦楽器の音色も余計な脚色がなく、ボーカルとの距離感とバランスもいい雰囲気にそろっている。ドラムスやシンバルの高域はもう少し階調感が滑らかに表れてほしいと感じる部分もあった。余計な音漏れがなく遮音性は抜群に高い。そのぶん使用時には周囲の環境にも十分気を配りたいところ。

キャリングポーチとクリップも含めた付属品一式

 本機が対応するオーディオコーデックはSBCのみだが、今後はaptX対応の高音質モデルにもぜひ挑戦してほしい。SCMS-Tによるコンテンツ保護にも対応しているので、スマホで楽しむテレビコンテンツのワイヤレス音声視聴も可能だ。スポーツシーンに限らず、16グラムという軽量設計のワイヤレスイヤフォンが活躍する機会は広いと思う。トレーニング管理アプリ「Jabra Sport Life」の完成度が高い分、今後は「Jabra Sound」アプリの機能向上と連携性をよりいっそう磨いていけば、センシング技術とオーディオの融合による新しいライフスタイルの開拓者としてJabraがリーディングポジションを獲得できるはずだ。

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