―― ビックリマンシールの「天使vs悪魔シリーズ」も、キャラクターを集めて物語を想像する余白がありますよね。
指田さん まさにそんな感じです。ミクロマンには小冊子が付属していて、キャラクターの名前、性格などの情報が書かれています。慎重な性格で、人の失敗をいつまでも覚えているとか(笑)。ただ、あまりガチガチの設定ではなく、キャラクター同士の相関関係を考えたり、世界観を補完したり、子供の頭でもたくさん想像する余裕を持たせているんです。
ミクロマンは宇宙から飛んできた小人(こびと)という設定なので、巨大ロボをミニチュアにした他の玩具とも全く違う。実寸大の存在というのが、またいいんですよ(笑)。
―― 工学的な視点と文化的な視点の両方でミクロマンを見ている。
指田さん そうです。
―― コレクターは、一般的にレアなもの、高価なものを集めることに命を燃やしているイメージなんですが。
指田さん 希少性に価値を見いだす人が多いと思いますが、私の価値指標は違います。レア度や金額よりも、デザインのかっこよさと文化的背景のユニークさに重きを置いていますね。
とは言いつつも、まぁコンプリート欲はコレクターの性(さが)なので、レアなものは何がなんでも欲しいんですけど。コレクター界では「買わずに後悔するなら、買って後悔しろ」というテンプレもありますし(笑)。
次回は、コレクターの永遠の課題であるモノの保管方法、ネットの登場でコレクター人生がどう変化したかなどを聞いていく。
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