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ミクロマンマニアが語る、30年以上“好き”を続けられるワケコレクターのお宅拝見(後編)(2/3 ページ)

» 2016年02月07日 06時00分 公開
[村上万純ITmedia]

「集めるだけ」の時代ではない

―― コレクターって単に「モノを集める」イメージがありますが、指田さんはネットで積極的に情報発信したり、コレクションを撮影して冊子にまとめたり、いろいろな活動をされてますよね。

自作の写真集 指田さん自作の写真集。被写体は、1970年代に販売された今野産業のカプセルトイ「ロボット軍団シリーズ」。指田さんが今集中的に集めているもので、「累計3000万個売れたと言われる大ヒットシリーズなんですけど、調べても詳細がほとんど分からない玩具です(笑)」と話す
ロボット軍団 ロボット軍団シリーズは、当たりだと金属、中当たりだとプラスチック、ハズレだと1パーツの透明プラスチックなのだという。右上の大きいサイズは「大当たりです(笑)」と、指田さん(撮影はITmedia)
ロボット軍団のコレクション ミクロマンの次にハマっているロボット軍団のコレクション

指田さん やっとテクノロジーがコレクターのニーズに追いついてきたので(笑)、みんなどんどん情報発信して「集める」の次にある楽しみ方を見つけてほしいですね。モノを所有するだけだと楽しみ方が行き詰まるし、もったいない。

―― コレクターの七つ道具みたいなものってあるんですか?

指田さん 私は自室で玩具の撮影をするので、撮影道具が必需品ですね。小さいカプセルトイの撮影には接写モードが充実しているオリンパスのデジカメ「STYLUS TG-4 Tough」と三脚、電球を使い、iPadを台座代わりにしています。

 なるべく近づいてピントを合わせ、奥行きを出してかっこよく写すのがこだわりです。簡単にフォトブックを作れる「しまうまプリント」というサービスが便利で、今いろんな人に勧めてます(笑)。

自宅の簡易スタジオ 自室の簡易スタジオ
接写 玩具撮影用に接写できるカメラを購入した
ロボット軍団 指田さんがフォトブック用に撮影したロボット軍団
ロボット軍団その2 台座はiPad(撮影は指田さん)
ロボット軍団その3 奥行きにこだわりがある(撮影は指田さん)

―― で、それらをネットでどんどん発信していくんですね。

指田さん そうですね、あとコレクター仲間に見せたり。テクノロジーの進化という意味では、3Dプリンターもすごいですよね。昔、商品化されていないアクロイヤー(ミクロマンの敵)のキャラをガレージキットで自作したんですけど、この前知人がミクロマンの乗り物を3Dプリンターで自作していて。素材の色はまだ限定的ですが、ここまで精巧にできるのかと驚きました。

3Dプリンター 指田さんの知人が3Dプリンターでミクロマンのアイテムを自作した(手前)
アクロイヤー軍団 ミクロマンの敵のアクロイヤー軍団。真ん中のクラゲのような敵は商品化されなかったので、指田さんがガレキで自作した

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