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ソニーの「h.ear」ワイヤレスヘッドフォン&イヤフォンを聴く速報レビュー(2/4 ページ)

» 2016年02月18日 20時14分 公開
[山本敦ITmedia]
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 DNC機能については、ハウジングの内側と外側にマイクを配置して、高精度にノイズ成分を解析して打ち消す「デュアルノイズセンサーテクノロジー」を採用。先行するハイレゾ対応のノイズキャンセリングイヤフォン「h.ear in NC」と同様に、屋外でその効果を試してみると、機能をオンにした途端に車のロードノイズがさっと消えて、音楽リスニングにのめり込めるプライベートな空間が出現する。周囲のノイズレベルに合わせてDNCの効果を自動的に最適化する「フルオートAIノイズキャンセリング機能」は本機にも搭載。内蔵マイクで高音質なハンズフリー通話ができる「HD Voice」にも対応している。

NCのオン・オフ、電源のオン・オフはスイッチを分けている

 ほかにもMDR-1ABTと同様に圧縮音源のリスニング体験を向上させる「DSEE」も採用。ワイヤレスオーディオの高音質コーデックはLDACだけでなく、apt-XやAACもサポートしているので、LDAC非対応のAndroidスマホやiPhoneでもベストコンディションのサウンドが楽しめる。

 内蔵バッテリーはBluetoothとDNC機能の両方をオンにした状態で、約20時間のロングラン・リスニングが楽しめる。フル充電には6時間が必要だが、MicroUSBケーブルで充電できるので、旅先に持っていく充電セットはスマホのものと兼用すれば最小限に抑えられる。そして万一電源が切れても、付属の1.2mヘッドフォンケーブルを持参していれば有線リスニングでも聴ける。付属ケーブルはパッシブモデルは平型だったが、ワイヤレスモデルは普通の丸型ケーブルに変更された。

ケーブルをつないで有線リスニングもできる

 なおBluetoothとDNC機能はそれぞれ個別にオン・オフができるので、「両方オン/片方だけオン/両方オフ」の4通りのリスニングスタイルが選べる。電源を完全にオフにした状態でもハイレゾ対応を実現しているが、ソニーとしてはこの「h.ear on Wireless NC」に関しては音質を“電源オン”の状態で追い込んでいるので、もしバッテリーが完全に尽きている状態でなければ、ワイヤードリスニングについても“電源オン”で使うことを推奨している。確かにそれぞれを聴き比べてみると、電源オンにした方が音の一体感や、特に中低域のパンチ力が上がって充実したサウンドが楽しめる感触を得た。

 本体はコンパクトに折り畳めるコラプシブル設計。パッシブタイプのh.earにはキャリングポーチが付属していたが、ワイヤレスタイプには本体色に合わせたセミハードタイプのキャリングケースが付いてくる。このキャリングケースに限らず、イヤーカップの金属素材、ヘッドバンド内側の樹脂素材やイヤーパッドの合皮、ケーブルの被覆まで徹底してシングルカラーを貫いたこだわりように触れると、ソニーがh.earシリーズにかける本気度の高さが伝わってくる。

初のLDAC対応ワイヤレスイヤフォン「h.ear in Wireless」

 「h.ear in Wireless/MDR-EX750BT」はLDAC/aptX/AAC対応のBluetoothワイヤレスイヤフォンだ。アンプやレシーバーはネックバンドの部分に内蔵して、耳に装着するイヤフォン部分は極力軽量化を図った。こちらもワイヤードタイプの「h.ear in」をベースにしているので、新開発の9mm口径ダイナミックドライバー1基によるハイレゾ対応は共通。有線接続時には5Hzから40kHzまでの周波数帯域をカバーする。イヤーチップまで色彩を統一したシングルカラーデザインを特徴としている。

LDAC対応のBluetoothワイヤレスイヤフォン「h.ear in Wireless」

 ネックバンドスタイルとしたことで、イヤフォン部分の装着感がとても安定している。身に着けた状態で軽快に動けるが、本体は防水仕様ではないためスポーツイヤフォンとしての使用には向いていない。

イヤフォン部分は「h.ear in」と同じ

 Bluetooth接続はNFCによるワンタッチペアリングに対応。ハンズフリー通話機能や音楽再生のリモコン操作は本体のボタンから行える。電源やペアリングのオン・オフなどをスイッチした際にはボイスガイドが教えてくれる。

ハイレゾ対応の9mmドライバーを内蔵。ハウジングはボトルシェイプとして装着感を高めた
右側アームの外側にNFCのタッチポイントがある

 内蔵バッテリーはフル充電から約7.5時間の連続リスニングに対応。イヤフォン本体側がMicroUSBタイプの専用ケーブルにつなげば、ハイレゾ対応の有線イヤフォンとしてポータブルオーディオプレーヤーなどにつないで音楽が聴ける。本体の色に合わせたキャリングポーチも付属する。

MicroUSBタイプのケーブルを装着して有線リスニングに対応
本体と同じ色のキャリングポーチが付属する

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