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クラウド連携が提供する“新しい価値”とは?――「ダイソン ピュアクールリンク」の狙い(2/3 ページ)

» 2016年03月30日 08時00分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 「Dyson Pure Cool Link」の操作画面に切り替えると、電源や首振りのオン/オフ、風量調節といった操作が行える。また、新しい「オートモード」および「ナイトモード」のオン/オフも可能だ。

基本操作画面

 オートモードは、センサーで得たリアルタイムの情報に応じて自動的に風量を調節するというもの。例えばキッチンで料理を始めたりしてニオイ分子が増えてくると風量を増し、空気がきれいになると風量を抑える。オートモード設定時は前面に小さな「A」マークが点灯する。

 一方の「ナイトモード」は、就寝時やテレビを見ているときなどに便利な、いわば静音モード。オンにしておくと風量設定の上限が「4」となって駆動音を抑制するとともに、前面のLED表示部もフェードアウトして“小さな三日月マーク”だけが残る。

ナイトモードのオン/オフ

 「料理を始めると最大風量になることが多いのですが、それが適切ではないときもあります。例えば横でテレビを見ている人がいると、駆動音がじゃまになりますし、就寝時も気になるかもしれません。利用時の状況によって、(空気の清浄スピード、音の大きさなどの)優先順位は変わります。そのめたにナイトモードを作りました」(同氏)

 さらに、オートモードとナイトモードは一緒に使うことも可能だ。つまり普段はオートで動かしておき、寝る前にナイトモードをオン。付属のリモコンや専用アプリでマニュアル操作も行えるが、基本的には機械に“おまかせ”の運用が可能になる。

 スケジュール機能も便利だ。こちらは運転開始と終了の時間を明示的に指定すると、その通りに動く機能。専用アプリで設定できる。画面上では曜日ごとに最大3つのスケジュールを設定できるため、例えば毎日朝の7時と夕方の6時に料理を始める家庭であれば、両方の時間帯を設定すればいい。毎日の繰り返し設定、あるいは曜日をまたぐスケジュールの設定も可能だ。

スケジュール設定画面

 スケジュールの情報はクラウドサーバに伝えられ、そこに扇風機がアクセスしてダウンロードすル仕組み。新しいイベント(スケジュール)が入るとクラウドから本体へ通知されるため、タイムラグは発生しない。ただし、家族全員がそれぞれのスマートフォンに「Dyson LInk」を導入して利用できる仕様のため、新しいスケジュールが古いスケジュールとコンフリクトする可能性もある。その場合は新しいスケジュールで上書きされるとともに、ユーザーに通知が届く仕組みになっている。

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