最後に静止画編。アクションカムというと、映像を撮るカメラというイメージが強いが、もちろんどれも静止画が撮れるのだ。
まずは吊り橋の上で人物。どれも同じような距離から撮っているが、画角が全然違うのが面白いところ。特に魚眼ぎみに歪んだ方が同じ焦点距離でも広い範囲が写る。
かなり面白い結果だ。
AS50は彩度が高めでレンズもいい感じに歪んでいるが、基本は16:9。スチルも撮れるビデオカメラである。
GoProは画角はそれほど広くないがちょっといろは浅めでコントラストも低め。
WG-M2はなんというか画角が広すぎてわたしの指も写ってしまった。対角魚眼に近い写りだ。でもコントラストが高く写りは悪くない。
FR100は完全にコンデジの写り。プレミアムオート時は自動的に美肌処理がかかるので肌がつやっとしてる。数字上の画角はAS50やGoProとあまり変わらないが、魚眼風にゆがめてないため、写る範囲は狭く普通の広角レンズカメラだ。
次は曇天下でもうちょっと離れての撮影。
WG-M2の圧倒的な画角の広さとEX-FR100のデジカメっぽさが目立つところだ。HERO4 SilverやHDR-AS10はビデオカメラ系、EX-FR100はデジカメ系でWG-M2はその中間という感じ。
それは使い勝手にも現れていて、アクションカム、ウェアラブルカメラとしても使えるフリースタイルデジカメであるEX-FR100は、他に比べてモニターも大きいしタッチパネルの反応もいいし、シャッターも2つ付いていてカメラとしての使い勝手は一番いい。しかもカメラ部を切り離せばアクションカムとして申し分ないサイズだ。画角や動画画質は他の製品に一歩譲るが、趣味で幅広く使うならこれが一番役立つだろう。
おでこなどに装着し、インターバル撮影で自動的に写真を撮ってもらうなんて用途ならこれが一番いい。動画のクオリティはいまひとつだが、静止画のクオリティは高いし。
アウトドアで楽しむカメラとしては最右翼だが、本格的な趣味を持っていて、その記録映像を撮りたい的なはっきりした目的があるのなら他の選択肢がある。
HERO4 Silverは明らかに目的を持って使うアクションカム。録りたい映像があり、それに合わせてオプションパーツをそろえ、あとはセットして動画を録りっぱなしという用途向けだ。コンデジ代わりに気軽に使うには操作性も向いてない。
楽しく遊ぶならEX-FR100、本気で記録映像を残すならHERO4 Silverというところか。
その間に位置するのがHDR-AS50とWG-M2だ。
HDR-AS50は形状にクセはあるけれども、アクションカム入門機として一番のお勧めか。腕に付けられるライブビューリモコンは便利だし、ボディも小さくて軽くて扱いやすいし、静止画も動画もほどよいクオリティで楽しめる。
WG-M2は、単体でタフネスなのでオプションを用意する必要がないのがいい。超広角だし4K動画も対応しているし、三脚穴は持っているしで単体で幅広く楽しめる。モニターが上部に付いているのは良し悪しではあるが、このゴロンとしたデザインは見た目もなかなか。気軽にアウトドアへ持って行って動画を楽しみたい。
なお、どれもスマートフォンとWi-Fiでつながるので、細かい操作性の悪さや設置時の構図のチェックはそれらも併用するのがいいだろう。
(モデル:小安悠衣香/オスカープロモーション)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR