ここまで書いて、なんだか少しだけ分かったことがあります。同じオタクでも、各クラスタによってそれぞれ作品に何を求めているかが違うんですよね。
あくまでイメージですけど、女オタクは作品自体の面白さを一番に求めていて、キャラ萌えもするものの作品ありきだと思っているし、腐女子は作品自体の面白さはもちろんですが、それとともに「自分が萌えるための燃料」を作品に強く求めている気がします。
夢女子、女オタク、腐女子、声オタが同じ作品を見たら、きっとこんな感想になるはず……。
夢女子さん ○○(男キャラ)は俺の嫁。尊い。抱きまくら? 買う買う。養わせてくれー(キャラクターは「俺の嫁」だし、独占欲も強め。作品に投資することで作品とキャラクターを応援したい)。
女オタクさん 「☆☆(作品タイトル)」最高だわ―面白かったー。○○のキャラ(性格)いいよね(作品ありきでキャラクターが好き)。
腐女子さん 劇中のシーン……○○(♂)と△△(♂)あれ絶対デキてるわ……新婚ホヤホヤだわ……尊い……(本が薄くなるネタや燃料をつい探してしまう)。
声オタさん 声優の××が演じた○○、マジ××キャラって感じでツボw(キャラクターの延長線上、いや、声優の延長線上? にキャラクターがいる)。
このように、同じ作品を見ていてもそれぞれ求めているものが違うから、全く同じものを見た後でも感想がなんとなく噛みあわないこともあります。
こうした“オタク女性分類学”を考えるにあたり、各クラスタへの分岐点はどこなのだろう? と思いました。
「なぜ自分は腐女子にはならなかったんだろう。オタクの目覚めが10代後半と比較的遅かったからかな?」と、“目覚めの時期”について気になりだしたので、Twitter上でこんなアンケートを取ってみました。
腐女子と女オタクの方を対象に、それぞれ「小学生から」「中学生から」「高校生から」「大学生から」の投票項目を作って、オタクに目覚めた時期を聞いてみました。
アンケートの意図としては、「幼少期にオタクになった人は腐女子にすんなり移行しやすいのでは?」という仮説があったからです。中には「腐女子は幼少期になにかしらの『事故』によって意図せずなってしまったというパターンが私の周りでは多いですね」とおっしゃっている方がいて、なるほどなーと思いました。事故の内容が非常に気になるところではありますが。
腐女子と女オタク共に小学生で目覚めた方が一番多く、次に中学生という結果になりました。強いて違いを挙げるなら、女オタクの方が大学生で目覚めた割合が若干高かったですね。気になったのは、共通する高校生での目覚めの低さ、これは一体!?
こちらは有効投票数が両方50票程度なので参考までに……とはいえ、体感的には腐女子の方が圧倒的に多いと思っていたので女オタクの方からの投票が多かったことが意外だったり。結局、自分がなぜ女オタクになったのかは分かりませんでした……。
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