　画面に並んだ4つのボタンのうち、一番上の「録音モード」をタップするとGracenoteのデータベースから楽曲情報が検索される。が、一回目のトライでは情報を取得することができなかった。どうしてかなーとよく考えたら、筆者が失念していることに気付いた。スマートフォンはLDR-PS8WU2VBKとWi-Fiで接続しており、LDR-PS8WU2VBKがインターネットにつながっていない状態だったので、そりゃあデータベースに接続できるわけがないということだった。LDR-PS8WU2VBK自身は別のアクセスポイントに接続できるので、他のスマートフォンでテザリングし、それにアクセスすることで対処した。

　つまり、スマートフォン（視聴用）→LDR-PS8WU2VBK→スマートフォン（インターネット接続用）という形でインターネットに接続し、データベースを取得できるようにする必要がある。少々トリッキーだが、まず出先でCDをリッピングしようというシチュエーションがトリッキーなので仕方ない。自宅であれば、自宅のWi-Fiルーターに接続すればいい。また、各タイトルなどは個別に編集可能だ。

無事に楽曲情報を取得したのでリッピングを開始した

　無事に楽曲情報を取得することができたが、アーティスト名がコンピレーションになっていたので自分で「速水奏（CV飯田友子）」と入れ直してリッピングを開始。今回はFLACでリッピングしたが、25分間のシングルCDで取り込みにかかった時間は約10分間だった。リッピングが終わると自動でトレイが開くので、完了したことが分かりやすい。

トレイが開き、リッピングが完了した

　取り込んだ楽曲は、Androidスマートフォン／タブレットであれば好みの音楽プレイヤーで再生できる。なお、iOSの場合はアプリの都合上ライブラリに追加できないので、専用のプレイヤーでしか再生できない。

Galaxy Note Edgeの標準の音楽プレイヤーで再生できる

レンタルCDを即返却する新しいソリューション

　以上でCDのリッピングは完了だ。レンタルCDは長く借りるとそれだけ料金がかかってしまうため、このような形で、レンタルした直後にリッピングしてすぐに返す、というのもありではないだろうか。もちろん、DVDドライブ内蔵のノートPCを持ち歩けば済む話ではあるのだが、重量やサイズのことを考えると、このLDR-PS8WU2VBKとモバイルバッテリーでことが足りる、というのも選択肢として考えられるだろう。ちなみに、本体の重量は310g、サイズは136（幅）×153（奥行き）×25（高さ）ミリだ。miniUSBケーブルがあれば、PCと接続して普通のDVDドライブとして使用することもできる。