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iPhoneと連動するスマートな照明器具、ソニーの「マルチファンクションライト」導入記山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」(3/5 ページ)

» 2016年07月25日 12時44分 公開
[山本敦ITmedia]

人感センサーを活用する自動操作機能が便利

 はじめに外部接続機器との連携だが、以前インタビューの中で紹介した通り、エアコンやソニー製以外も含むテレビのリモコン操作に対応している。エアコンとの連携機能はしっかりと作り込まれていて、MF Lightアプリのメインメニューの中に「エアコン」が含まれていることからも位置づけの重要度が分かる。

エアコンの操作もMF Lightアプリからできる

 わが家のエアコンはダイキンのものだが、アプリを立ち上げて赤外線リモコンコードが合致するまで信号を送信すると、早くも2度目のタップで合致して、エアコンがピピッと鳴って起動した。アプリからはエアコンのオン・オフだけでなく、運転モードの切り替え、温度や風量の調節ができるようになる。物理リモコンでやればいい操作ではあるが、アプリの画面の方がどことなく温度の上げ下げなど視覚的に操作していて楽しく感じる。でも、暑い夏、寒い冬にはタブレットを起動して、アプリを起動して、と手順を踏むのが煩わしいことも確か。本機能の真価は、このあと紹介する人感センサーとの連携で発揮される。

テレビとアプリをペアリング。テレビの場合は人感センサーとの連動機能がメインになる

 テレビとの連携は一段とシンプルだ。リモコン信号をペアリングする手順はエアコンと一緒。テレビの場合はMF Lightアプリから電源をオン・オフするメニューは設けていない。実際、家にいる間はテレビのリモコンがあれば十分だし、テレビのリモコンには乗っている機能が多すぎるので完全移植する意味がないことも分かる。その代わり、次に紹介する「タイマー機能」と連携して、かゆいところに手が届く便利な使い方ができるようになっている。

テレビやエアコンとのペアリングはユニットからリモコン制御信号を何度か送信して合致するリモコン信号を探すという方法。もちろんテレビはソニー製でなくてもコントロールできる
エアコンのリモコン画面。筆者宅のエアコンとの組み合わせではモード変更や温度、風量の設定ができた

 アプリのメインメニューから「タイマー」を選択すると、「おはようモード」「おやすみモード」「自動モード」「カスタムモード」の4項目が並んでいる。それぞれに詳細を設定して、朝起きた時、就寝時など決まった時間にマルチファンクションライト本体や、連携する家電のスイッチをオン/オフできるようになる。

タイマー機能。自動モードを設定すれば人感センサーと連動した便利な使い方ができるようになる

 例えば「おやすみモード」からは、照明、テレビ、エアコンを「消す」操作のルーチンを曜日と時刻で決められる。「おはようモード」では、マルチファンクションユニットが搭載するスピーカーから、目覚まし代わりにアラームや音楽を鳴らす設定もできて便利だ。筆者が特に便利に感じたのは人感センサーと連動させる「自動モード」だ。ユーザーが部屋に出入りする動作をトリガーにして、照明やテレビ、エアコンをオン・オフできるよう登録する。これを活用すれば、平日の18時から23時の間に帰宅してマルチファンクションライトを設置した部屋に入ったら電気とエアコンを点けて、テレビが起動するといったプログラムを組んでおくことができるので、あとはゆっくり荷物を下ろして、部屋着に着替えたり身支度に入ることができる。

 ただし、帰宅後は人感センサーをオフにしておかないと、いったんテレビを消した後でも人の動きを検知すると電源が入ってしまうので、「2度目に動きを検知しても動作しない」といったアルゴリズムの見直しや、物理リモコンに人感センサーだけをオン/オフする単機能のボタンを付けるなどした方が良いと感じた。

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