家中が本格的なオーディオルームに!?――ヤマハ「WX-010」と「RX-A2060」で分かった「MusicCast」の実力(3/3 ページ)

» 2016年09月16日 10時00分 公開
[芹澤隆徳PR/ITmedia]
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「RX-A2060」というオーディオアンプ

 最後に「RX-A2060」の2ch再生について追記しておきたい。AVアンプで2chオーディオというと、今でも首をかしげる人は多い。彼らの言い分はこうだ。「20万円の機材でも7chのパワーアンプを積んでいたら2ch再生は3分の1以下。7万円のプリメインアンプ以下になってしまう」。正直、昔は自分もそう考えていた時期があったが、AV機器やオーディオを15年以上も取材してきた今は、ちょっと違うと感じている。

AVENTAGEシリーズは第6世代に突入

 理由はいくつかある。まずAVENTAGEシリーズのようなハイクラスのAVアンプにはかなりの物量が投じられており、特に電源部はピュアオーディオ機器にひけをとらないどころか、むしろ余裕があること。もともと7chのパワーアンプを安定的に動かすためのものだから、2chで使えば余裕が出るのは当たり前だろう。また、AVアンプはデジタル基板や通信機能などたくさんのノイズ源を多く抱えているが、それらの多くは「PURE DIRECT」モードをオンにすると電源供給が止まる。筐体設計も、このクラスになるとピュアオーディオ機器にひけをとるものではない。むしろAVENTAGEの特徴でもある「5本目の脚」(底部中央のインシュレーター)などピュアオーディオ機器にもない装備だ。1人で持ち上げると腰を痛めそうな重量も頼もしい。

 なにより、AVアンプ開発に関わる人たちが、常に2ch再生も強く意識して製品を進化させてきたという事実がある。AVENTAGEシリーズは今年で6世代目となるが、最初のモデルの時から試聴は2ch再生で始まるのが常だった。まず“素のアンプ”をチェックさせてからマルチチャンネル再生に移る。ごまかしのきかない手順をあえて提示するあたり、オーディオメーカーとしての自信の表れと言っていい。

 AVアンプは、オーディオもマルチチャンネルも楽しめるコスパの高いオーディオ機器だ。狭い日本の家庭では、AV機器と本格的なオーディオセットを個別にそろえることは難しいが、1つのセットでどちらも楽しみたい人たちにとって、ハイクラスのAVアンプ――とくにRX-A2060は良い選択肢になる。そしてMusicCastでWX-010などの対応機器を組み合わせれば、本格的なオーディオ再生を家中で楽しめる。この組み合わせ、なかなか良い。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2016年9月22日