液晶で満足ですか? 画質の基準を変えた「有機ELテレビ」の真価とは教えて、怜士先生!(3/3 ページ)

» 2016年11月01日 10時00分 公開
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麻倉氏:プラズマは先ほど説明した自発光パネルの1種なので、黒が締まっていたんですよ。液晶テレビに変えると画質が悪くなるというイメージもあり、いまだに買い替えに消極的な人が多いのは事実です。確かにプラズマテレビのジェントルな映像は、最新のテレビとはひと味違います。しかし、プラズマテレビは消費電力と無駄な発熱が大きく、夏場はテレビを見るためにエアコンのパワーを上げるといった人もいますから、今の時代で作り続けることは難しかったでしょうね。

 さらには製造が終了して何年も経過しているため、製品によっては故障しても部材がなくて修理できない可能性も出てきました。愛好者の中には、プラズマテレビの故障を恐れ、あまりテレビの電源を入れないという方もいるくらいです。

初音:映像好きなのに映像を楽しめないって……本末転倒のような。

麻倉氏:おかしいですよね。ですから私は、そういった方々に対して、“買い替え”ではなく、“買い増し”を勧めています。プラズマテレビはいつでも使えるように保存しておき、普段は有機ELテレビを使う。電気代も抑えられますし、最新の4KやHDRコンテンツも楽しめて、すごくお得です。

初音:大画面テレビの“買い増し”! あえて日本の住宅事情を完全に無視しているところにマニアさんの心意気を感じます。

麻倉氏:現在、テレビの世界需要は2億4000万台前後ですが、有機ELテレビはまだわずかしか生産されていません。現在の液晶テレビのような状況になるのは数年先、東京オリンピックの頃になるのではないでしょうか。それでも、有機ELテレビはあまりに画質が良いので、業界として「(ラインアップの)一番上は有機EL」という認識ができています。

 LGエレクトロニクスは大画面有機ELテレビの先駆者であり、パネルを作っているのもグループ会社です。そうした経緯や安心感といった部分も含め、液晶テレビの画質に納得できない人たちにとって、良い選択肢になるのではないでしょうか。

初音:お父さんに伝えておきます。ありがとうございました。

終始ご機嫌な麻倉怜士氏でした

世界最大の77V型! 「OLED 77G6P」が10月末発売

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、4K対応有機ELテレビの最上位モデル「OLED 77G6P」を10月27日に発売する。受注生産品で、販売価格は324万円前後になる見込みだ(オープンプライス)。

77V型の「OLED 77G6P」

 今回取り上げた「OLED 65E6P」と同様、1枚のガラス(約4mm)に薄い有機ELパネル(約4.2mm)を一体化した極薄のデザインを採用、見た目の美しさに加え、見る人に深い没入感を与える。もちろんDolby Visionまで対応したHDR表示も特徴だ。有機ELならではの視野角の広さや漆黒表現、暗部階調性により、HDRコンテンツの持つ情報を余さず表現できる。

背面は4mm厚のガラス板を使用したスタイリッシュなデザイン

 また、スタンド部には「harman/kardon」ブランドのサウンドバー型スピーカーを装備。スピーカーの出力は6ユニット合計80Wで、4.2chに相当する独自のバーチャルサラウンド再生が可能だ。なお、スタンドは可動式で、壁掛け時には背面に90度倒すことができる。

「harma/kardon」ブランドのスピーカーを装備。DMI入力は4系統で、すべて4K/60p入力をサポート

 「IFA 2016」などで「OLED 77G6P」の画質をチェックしている麻倉怜士氏は、やはり有機ELならではの“漆黒”表現に着目。「映画には“暗部で描く”作品もたくさんあります。例えば有名な『2001年宇宙の旅』の漆黒の宇宙に星がまたたくシーン、モノリスが入ってくるシーンなどは液晶テレビが苦手とする映像ですが、OLED 77G6Pは細部の色再現性が素晴らしい。誇張なく、色が正確で、暗部にも色がしっかりとあります。大画面ならではのコンテンツ表現ができていると思いました。そして大画面ならではの迫力とクオリティーがバランスしている点も良いですね。視野角の狭い液晶テレビは大画面になると端の方の色がおかしくなったりする場合もありますが、有機ELにはそれがありません。OLED 77G6Pは高価ですが、映像ファンにとって“憧れのディスプレイの1つである”といえるでしょう」と評価した。


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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2016年11月28日