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「It's a SONY展」で学ぶ、テレビの歴史と黒歴史(2/3 ページ)

» 2016年11月16日 15時10分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
「FX-400」(1976年)

 1976年は複合機が大豊作。「FX-400」はラジオ、テレビ、カセットレコーダーを一体化したもので、「TRYZEE」というブランド名で販売された。行動派の若者を中心に「ラテカセ」と呼ばれて一世を風靡した。

「TV-501」(1977年)

 「TV-501」は重量は約3.3kgの白黒のポータブルテレビだ。ブラウン管が90度回転し、縦横どちらに置いても使える。寝転がりながら見られることから「Mr.Nello」(ミスターネロ)の愛称で販売された。

当時の広告
「KX-20HF1」「KX-27HF1」(1980年)

 1980年代を代表するモデルは、初代“プロフィール”「KX-20HF1」「KX-27HF1」だろう。展示機に映っているのも言わずと知れた「ウォークマン」のCM。どちらも名作だ。

プロフィールプロ「KX-21HV1」(1986年)
「FD-200」(1982年)は、FDトリニトロン管(偏平ブラウン管)を使った“フラットテレビ”の先駆け

 1986年には、プロ用機材を思わせるデザインと画質でマニアの憧れの的となった“プロフィール プロ”が登場する。独特のキュービックスタイルは、あらゆる状況でも設営できるよう、積み上げることまで考えて作られたものだ。

「QUALIA 015」(2003年)

 21世紀に入り、プラズマテレビや液晶テレビが登場する中、あえてブラウン管を使った「QUALIA 015」。人の心に訴える“モノづくり”を目指して2001年からソニーが展開した「QUALIA」(クオリア)プロジェクトのモニターだ(チューナーレス)。CF(カラーフィルター)付きスーパーファインピッチトリニトロン管を搭載していた。翌2004年にはLEDバックライト搭載のハイビジョン対応液晶テレビ「QUALIA 005」も登場する。

「XEL-1」(2007年)

 2007年には市販品として世界で初めて有機ELパネルを搭載したテレビ「XEL-1」が発売される。11V型ながら、コントラスト比、ピーク輝度、色再現性、動画性能などすべての面で優れた性能を実現していた。


 最後にクイズを1つ。ソニーがこれまでにテレビの中で、最も大きなサイズはどのくらいか分かりますか?

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