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超絶スピードのAFと連写! ソニー「RX100M5」の進化っぷり(3/4 ページ)

» 2016年12月08日 15時21分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 AFは315点の像面位相差AFとなり公称0.05秒というAF速度を実現。しかも被写体を捉えたらずっと追いかけてくれる。

 カメラのAFには一度フォーカシングしたらシャッターを切るまでそこにとどまるAF-Sと、シャッターを切る寸前までフォーカシングし続けるAF-C(コンティニアスAF)があるわけだが、今までのコンデジはAF-CにするとときどきAFを外したり予想外の箇所にフォーカスを合わせたりしがちで常用にはこころもとなかった。

 RX100M5は違う。常時AF-Cで使って問題なし、というくらいAFが速くてしっかり被写体を捕まえてくれるのだ。

FnメニューでAFをAF-C、連写速度をHiにセットしたの図

 いやもうびっくり。予想以上に快適で正確である。

 こんな感じ。

緑色の小さな四角がAF測距エリア。AF-Cにするとこの四角いエリアがちょこまかと動き回って被写体を追ってくれる。自動的に猫をメイン被写体を判断してそこにフォーカスを合わせてくれた

 メイン被写体の判断が賢く、しっかり追ってくれる。

 さらに連写。高速連写が可能なコンデジは多いが、その多くはAF固定状態での連写。RX100M5ではAF追従で最高約24コマ/秒。これは速い。油断して高速連写モード(連写Hi)で撮影するとあっという間に数10枚はいってしまう。おそろしい。

 最高で150枚までの連写が可能なのでまず困ることはないだろう。こっちに歩いてくる猫もしっかり捉え続けてくれた。

歩いてくる猫を高速連写で。フォーカスもきっちり追い続けてくれた

 これは素晴らしい。高速連写を使えばこういう瞬間もしっかり捉えられる。動きを止めて撮りたかったので、シャッタースピード優先で狙い、一番いい瞬間を採用してみた。

シャッタースピード優先で1/500にして猫を連写。舌でぺろっと舐めた瞬間を見事に捉えてくれた(70mm相当 1/500秒 F2.8 ISO320)

 基本的に賢いカメラであるが、AFをカメラ任せにするとうまくいかないこともある。任意の被写体にフォーカスを合わせたいときは、オート時は「被写体を中央においてロックオンAF」機能を使う。PASMの各モードではAFエリアを変えることで対応。フレキシブルスポットAFにするとAFエリアを十字キーで動かして任意の位置におけるし、拡張フレキシブルスポットにすれば多少ずれても追いかけてくれる。これとロックオンAFを組み合わせれば捉えた被写体を追ってくれる。

 ただ、そのための操作はちょっと煩雑。こういうときタッチパネルでタッチAFできると便利なのに、とは思う。

 RX100M5のもう1つのウリは動画。

 4K動画が可能な他、フルHD時はスーパースローモーション撮影もできる。

480fpsで撮影して通常速度で再生したスーパースローモーション動画。猫が毛繕いするときの舌の動きを完璧に捉えてくれた

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