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厳選! 2017年にブレイクするワイヤレスイヤフォン(2/3 ページ)

» 2017年01月01日 06時00分 公開
[山本敦ITmedia]
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今年は大ブレイクの予感、完全ワイヤレスイヤフォン

 2016年は海外ブランドを中心に、イヤフォンの左右をつなぐケーブルも取り払った“完全ワイヤレスイヤフォン”が続々と発売され、注目を集めた。一切のケーブルから解放される装着スタイルゆえ、まるで自分のまわりだけで音楽が鳴っているような不思議なリスニング感を味わえるのが大きな魅力だ。反対に、完全にワイヤレスなので、耳から外れてしまうと「落としてなくす」「落として踏んづける」「落として車にひかれる」など、落下にまつわる不幸に見舞われる可能性も高い。そのためメーカー各社は耳穴にしっかり固定できるイヤーピースや、外耳の窪みにピタリとはまるスタビライザーを同梱(どうこん)したり、フィット感の安定感向上にそれぞれの工夫を凝らしている。

ERATOの「Muse5」は「Makuake」でクラウドファンディング中。支援コースは1万1800円から

 これから発売される注目製品としては、アップルの「AirPods」のほか、音質に定評のあるERATOの“サラウンド再生”機能を搭載する「Muse5」、スポーツモデルのJABRA「Jabra Elite Sport」などが挙げられる。やはり音質とともに装着感は可能な限りじっくりと実機で吟味して選びたい。

スポーツイヤフォンを選ぶ際の基準とは

 ワイヤレスイヤフォンが圧倒的な価値を発揮するのはスポーツシーンだ。ランニングやジムでのトレーニングでテンポを上げたり、ヨガで集中力を高めながら体を動かしたい時にはお気に入りの音楽をお伴にしたいものだ。

 スポーツモデルはワイヤレスイヤフォンの中でも特に激戦区といえるカテゴリーであり、さまざまなブランドが力のこもった製品を発売している。“良いスポーツイヤフォン”の条件とは何だろうか? 1つは本体の防水・防滴加工がしっかりしていることだ。そしてもう1つには、可能な限りライトウェイトであること。例えばNuForceの「BE Sport3」は約13gと非常に軽量でありながら、連続音楽再生10時間のスタミナ設計。耳の奥にしっかりと固定できて、クリアな中高域再生を再現するダブルフランジタイプのイヤーピース「SpinFit TwinBlade」が標準装備される。

NuForceの「BE Sport3」は実売1万1000円前後で販売中

 ボーズの「Bose SounSport Pulse Wireless Headphones」は本体に心拍センサーを内蔵するワイヤレスイヤフォンだ。スマホアプリ「Bose Connect」で記録した心拍数のデータをRunkeeperなど人気のフィットネスアプリと連携しながら活用して、音楽を聴きながら健康増進を図れるところがほかにない新しさだ。

ワイヤレス+ノイキャンはイヤフォンにも拡大中

 アウトドアのノイズを消去して、より静かなリスニング環境で音楽が聴ける「アクティブ・ノイズキャンセリング機能」を搭載するワイヤレスイヤフォンも徐々に数が増えている。イヤフォンは元もとヘッドホンに比べるとイヤーピースを耳の奥まで挿入するので、外部ノイズからの遮音性が高く音漏れも少ない特長を備えているが、飛行機の機内や地下鉄の車内など、強力なノイズに囲まれる場所で使うと音楽が聴こえづらい場合がある。ノイズキャンセリング機能まで搭載されていれば鬼に金棒だ。

JBLの「EVEREST ELITE 100」。実売想定価格は2万7880円前後

 JBLの「Everest Elite 100」、BOSEの「QuietControl 30」はネックバンドの部分にバッテリーやアンプを載せて、安定した装着感を実現するワイヤレスイヤフォンだ。本体に搭載するマイクで外部の音を解析しながら、高精度に打ち消す。ノイズキャンセリング効果の強弱をマニュアルで調節できる機能も搭載されているので、街歩きで使う時にもより安全に、周囲へのマナーを気づかいながら心ゆくまで音楽が聴けるアイテムだ。

BOSEの「QuietControl 30」

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