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ソニーからDolby Atmos対応の新AVアンプとサウンドバーが登場――開発者に詳細を聞いたCES 2017(2/2 ページ)

» 2017年01月07日 15時43分 公開
[山本敦ITmedia]
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サウンドバー「HT-ST5000」

Dolby Atmos対応のサウンドバー「HT-ST5000」のスピーカー部。ワイヤレスサブウーファーとセットになる

 マルチスピーカーユニットを内蔵するサウンドバーとワイヤレスサブウーファーのセットによる「HT-ST5000」も、北米で今年の春に発売を予定している。本機も同社のホームシアターシステムとして初めてDolby Atmosに対応。開発を担当したソニービデオ&サウンドプロダクツのサウンドバー関連製品プロダクトプランナーである鈴木真樹氏は、やはり昨今のDolby Atmos対応コンテンツの注目度の高まりを受けて、これに対応したと経緯を説明する。同時期に発売されるUltra HD Blu-rayプレーヤー「UBP-X800」と使い勝手のマッチングも図っている。

開発を担当したソニーの鈴木真樹氏(写真左)と簗輝孝氏(写真右)
ソニーのコンシューマー向け初のUHD BDプレーヤー「UBP-X800」

 本体の左右エンドにDolby Atmos対応のイネーブルドスピーカーを配置。本体設定からイネーブルドスピーカーによる反射音が作り出す立体効果をマニュアルでセットアップしながら、「S-Force PRO」によるフロントサラウンドの効果とブレンドして最適な3D立体音場を生成する。

サウンドバーの本体左右エッジにイネーブルドスピーカーを配置する

 ルックスは2015年に発売されたサウンドバー「HT-ST9」にもよく似ているが、同社のアコースティックエンジニアである簗輝孝氏によれば本機をベースにチューンアップを図った製品であるという。また本体のサイズはソニーのブラビアと組み合わせた時に、サウンドバーが画面を隠してしまわないように従来モデルよりも高さを8mmほど抑えたそうだ。HDMI端子は3系統を備え、HDCP 2.2、4K/HDRのパススルーに対応。

 アンプは「S-Master HX」を搭載。USB経由でのハイレゾ再生ができるほか、「DSEE HX」によるハイレゾ相当へのアプコン機能、Bluetoothは「LDAC」まで幅広く対応している。

 AVアンプと同様にGoogleクロームキャストの機能を内包するChromecast built-inのほかSpotify、北米ではGoogle Homeへの対応なども盛りだくさんに詰め込んだ。

 本機はDTS:Xには非対応だが、Dolby Atmosのサラウンド環境を家庭で手軽に再現できるシアターバーとして要注目の製品だといえるだろう。

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