もう1つの注目は、かつて高画質テレビとして映像マニア層の支持を得ながらも2009年に事業を撤退したパイオニアのプラズマテレビ「KURO」と同じ映像モード「ディレクターモード」を搭載したことだろう。ディレクターモードは2008年以降のKUROシリーズに搭載されたもので、色再現を放送業務用マスターモニターに近づけているのが特徴だ。
しかも、単純に真似たものではない。当時、パイオニアでディスプレイ企画部長を務めていた西尾正昭氏(現在はオンキヨー&パイオニアに在籍)に協力をあおぎ、チューニングを加えた“お墨付き”のモードになっている。豊富な画質調整メニューを持ち、映像マニア層が自分好みの映像を作り出せる点もKUROシリーズと共通だ。なお、映画用の「映画プロ」や「ライブプロ」といった映像モードについても西尾氏からコメントをもらったという。
有機ELテレビは、バックライトを持つ液晶テレビに比べると輝度のスペックでは不利だ。実際、Z810XでもHDRコンテンツの暗いシーンにおけるピーク輝度は800nitsほどと液晶テレビにはかなわない。しかし住吉氏は、「明るさだけなら従来機(液晶テレビ)のほうが上。しかし今回は、“本当の高画質”に注力した」と力を込めた。
型番 | 概要 | 発売日 | 市場想定価格(税抜き) |
---|---|---|---|
65X910 | 65V型4K有機EL | 3月上旬 | 90万円前後 |
55X910 | 55V型4K有機EL | 3月上旬 | 70万円前後 |
65Z810X | 65V型4K液晶 | 2月上旬 | 63万円前後 |
58Z810X | 58V型4K液晶 | 2月上旬 | 42万円前後 |
50Z810X | 50V型4K液晶 | 2月上旬 | 35万円前後 |
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