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期待通りの機能と実力! OPPO初のUltra HD Blu-rayプレーヤー「UDP-203」を試した(2/3 ページ)

» 2017年02月20日 21時07分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 UHD BDタイトル「エクソダス」でUDP-203とDMP-UB90と横並び試聴したところ、UDP-203の画質は比較的おとなしいチューニングで、それが好ましい結果を生んでいると分かった。例えばチャプター6の奴隷達が巨大な神像を作っているシーン。DMP-UB80では遠くに見える神像が風景から浮き気味でCGっぽく見えてしまうのだが、UDP-203ではそれがない。自然な奥行き感の中に鎮座している。

UIのデザインはシンプルで実用的

 同じくUHD BD「マッドマックス」のカーチェイスシーンでは、飛び交う炎が若干ながら控えめな傾向で、それによって画面内の正しい距離感を感じられた。パッと見のインパクトはパナソニックのほうが上だが、それだけに違和感を覚える部分も散見される。対してUDP-203にはそうした部分がなく、リアリティー重視の“大人の画質”といった印象だ。とくに前述の神像などの見え方は、どちらがコンテンツ製作者の意図に沿ったものであるか明白だろう。

光学ドライブ

 一方でUDP-203には、従来のBlu-ray Discなどを再生する際にうれしい「4Kアップスケール機能」や、HDR非対応のテレビに映すときに便利な「HDR to SDR変換機能」が搭載されている。今は4K/HDR対応テレビを持っていなくても、購入予定がある人は既に見たい映画をUltra HD Blu-rayで購入しているかもしれない(多くはBDも同梱している)。フルHDから4K、そしてBlu-ray DiscからUltra HD Blu-rayへの過渡期だからこそ求められる機能を網羅したといえそうだ。

ハイレゾ対応のネットワークオーディオ機能を試す

 UDP-203はギガビット対応の有線LANポートのほかにIEEE 802.11acに対応するWi-Fiを内蔵。DLNA方式またはSMB方式でPCやNASに保存されているメディアファイルをネットワーク経由で再生できる。

「ネットワーク」メニューに表示された宅内のサーバ一覧。LinkStation「LS421」はDLNAとSMBの両方でアイコン表示されている

 再生できるフォーマットは、ステレオおよびマルチチャンネルの192kHz/24bitまでのAIFF、WAV、ALAC、APE、FLACといった各種ロスレスPCMフォーマット。DSDもステレオの1bit/5.6MHz(DSD128)およびマルチチャンネルの1bit/2.8MHz(DSD64)まで対応するなど幅広い。今回はホームネットワーク内にあるNASの“LinkStation”「LS421」から音源を再生してみたが、すっきりとしたUI(ユーザーインタフェース)の動作は快適だ。

再生画面。画面表示は消すことも可能だ

 アルバムアートも大きく表示してくれるし、画面表示がいらないときはリモコンのボタン1つで消すこともできるなど、操作性も良好。ちなみにMP3など非ハイレゾ音源も再生できた。

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