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「背景がぼける写真を撮りたい」――そんなニーズに応える小型エントリー向けミラーレス、パナソニック「DC-GF9」(2/2 ページ)

» 2017年02月21日 10時48分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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4Kフォトを応用した4Kセルフィー搭載

 モニターは3型で一軸のチルト式。上方向には180度チルトして自撮りにも対応する。いやむしろ、どんどん自撮りしてくれってカメラだ。

自撮りの図。上面のF3キーが自撮りモード時はシャッターとして働ので自撮り時にこういう持ち方ができる

 自撮り時は美肌効果やスリム効果、セルフタイマーなどを自在に使える。スリム効果は微妙だが美肌はかけすぎなければいけそう。

自撮り時の画面。美肌効果をかけてみるところ
美肌を最強にして撮ってみた。ミラーレス一眼でとったとは思えない感じが面白いが、さすがにかけすぎたか。まあここはもちろんお好みで

 今回、GF7からGF9へのアップデートで追加されたのが4K動画への対応だが(これで4Kへ未対応のシリーズがなくなった)、同時に「4Kセルフィー」なる新機能を追加。自撮り時に4Kフォトを使うことで、一番いい表情をした瞬間の写真を選ぼうという趣向だ。面白い表情の瞬間を探すときもいい。

4Kフォトで撮るとあとから一番気に入った瞬間を静止として記録できる。それで自撮りをしていい顔を残そうという感じ

 4Kフォトはすでにお馴染みの機能だが、4K動画撮影機能の応用で、動画として撮影した短いビデオクリップから800万画素サイズの静止画を切り出して写真として使うもの。

 単に動画を撮るのではなく、あとから写真として切り出すことを前提とした動画記録を行うのがポイントだ。4Kフォト一括保存を使えば、超高速連写機能としても使える。

4Kフォト一括保存。簡易超高速連写と思うとすごく便利
4Kフォト一括保存した中から1枚。800万画素サイズの写真を得ることができる(64mm相当 1/400秒 F5.6 ISO1600)

 細かいことだが忘れてはいけないのが記録メディアの変更。GF7より小さく軽くなったわけじゃないが、記録メディアは小さくなった。microSDカードである。

記録メディアはSDカードからmicroSDカードに変更された

 これは、デジカメを使ったことがないスマホユーザーにはSDカードよりmicroSDカードの方がポピュラーな存在であることの現れかと思う。

 そんなわけで、GF9は初めてレンズ交換式カメラを買う人に向けて、小さくて軽くて馴染みやすいボディに、使いやすいタッチパネル搭載の自撮り対応チルトモニター、パンケーキタイプの薄い広角系ズームレンズと背景をボカした写真を簡単に取れる25mmの単焦点というレンズキット、microSDカードにUSB充電とすごくイマドキの、どういう人にどう使ってほしいかメッセージが伝わる良いミラーレス一眼なのである。

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