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わが家でコーヒーの“サードウェーブ”を満喫! パナソニック「The Roast」を試す山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」(2/3 ページ)

» 2017年03月07日 12時38分 公開
[山本敦ITmedia]

 はじめにアプリのモードを「QRコードリーダー」に切り替えて、生豆のパックにプリントされたQRコードをスマホのカメラで読み取ると、豆のロースト方法を記録したプロファイルがサーバからダウンロードされる。スマホアプリは焙煎機のリモコン代わりになるだけでなく、ローストのプロセスを視覚化するモニターの役目も果たす。また、ユーザーがローストした豆の評価にコメントを付けてアプリに記録を残すことも可能だ。コーヒーにまつわるトピックスを定期的に更新する「JOURNEY PAPER」もアプリで読みながら学べる。

アプリでは提供される豆のデータやコーヒーに関するトピックスをまとめた読みものが楽しめる

 次に生豆を本体トップの容器に50g投入する。容器の内側に記されているマークを目安に豆を目分量で入れればいいので楽だ。これからローストする「ブラジル ナッティショコラ」は、煎り具合の段階を「浅煎り」(Light Roast)、「中煎り」(Medium Roast)、「深煎り」(Dark Roast)から選べる。まずは試しに「深煎り」を選んで「ロースト開始」をタップすると、窯に熱風が送り込まれる音が響きはじめる。1〜2分ほど窯を温めて予熱してから、豆が入っている容器をくるっと回すと容器の底が開いて、豆がすべり台をすべるように焙煎窯に降りていく。

容器に生豆をセット。となりは熱風の換気口

 焙煎が始まると豆がくるくると回り出す。熱風を当てて豆を煎る方式なので、ファンノイズはそれなりに聞こえる。ボリュームはだいたいハンディ掃除機ぐらいと例えれば伝わるだろうか。今回チャレンジしたプロファイルは焙煎に10分前後かかる。そして焙煎のプロセスが終わって、豆を窯からガラス容器に移す時にさらに大きめのファンノイズが20秒前後鳴るので、ご近所に迷惑にならないよう気を配るなら、焙煎の作業は夜になる前に済ませておいた方がいいかもしれない。

釜の中で豆がくるくると回転しながら熱風を受けて徐々にローストされていく

 10分前後の焙煎のプロセスは、いまどの作業段階で残り時間はどれぐらいなのかアプリの画面でモニターできる。ガラス容器にチャフがたまっていく様子も目で見ながら、焙煎機が頑張っているのを確認する。予熱を済ませて生豆を投入、6〜7分ぐらいじっくりと焙煎する。始めてまもなくオーブンで焼き菓子を焼いているような甘く美味しそうな香りが部屋に漂ってきた。

サイクロンの技術を応用して、焙煎の際にできた豆の皮のゴミが分別される

 焙煎が終わるとランプの点灯色が赤から青に変わってあら熱をクールダウンして完成となる。すべてのプロセスが終了するとブザー音が鳴って知らせてくれる。アプリの「焙煎ノート」に煎った日次や、仕上がり具合について任意でコメントも付けられる。

ブラジルナッティショコラの深煎りが完成
焙煎が終了するとランプの色が変わり、豆と焙煎機をクールダウン
できばえは焙煎ノートに記録。シェアもできる

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