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タフで実用的、アウトドアに欠かせないオリンパス「TG-5」(4/5 ページ)

» 2017年07月29日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
顕微鏡モードに、深度合成、フォーカスブラケットなど細かい機能がついた。深度合成機能はハイレベル

 被写体がレンズに近づけば近づくほど、ピントの合う範囲は狭くなって背景が大きくぼける。

 でも奥行きのあるものを撮るときなど、手前から奥まできっちりピントが合ってほしいときもある。

 そんなとき、フォーカスを微妙に変えながら連写して、手前から奥までピントがあったマクロ写真を作ってくれる機能だ。

上が通常のマクロ撮影。下が深度合成モードで合成したもの。これだけ違う

 ちなみに手持ちでも条件がよければなんとかなります。

 深度合成した方の写真がこちら。

深度合成機能を使って撮影した写真。奥までピントがしっかりきている(30mm相当 1/250秒 F3.2 -0.3 ISO100)

 模型を撮るとか虫を撮るとか、全体にピントを合わせたいときに使うべし。

アウトドアギアとしてTG-5を使おう

 3番目のポイントはアウトドアギアとしてのTG-5。

 2016年に発売されたフィールドログカメラ「TG-Tracker」のフィールドログ機能がTG-5に入ったと思っていい。これは強力。

 電源オフの状態でINFOボタンを長押しするとこんな画面になる。

 時刻・気温・方角・気圧と高度・緯度経度を確認できるのだ。

標高200mで気温28°C。気圧は989hPa。LOGと表示されているのは移動経路や高度のログをとっているため

 GPSの測位が完了しているとき撮影すると、写真データにも緯度経度や高度、方角がこのように記録される。

Adobe Lightroomで位置情報がついた写真を開くと、メタデータ欄にこのようにデータが記録される

 こういうのが大事。

 当然ながら、位置情報をつけるにはGPSをオンにしておくこと。

GPS設定画面。位置情報記録はオンに。GPS動作をもうちょっと細かく指定できるとうれしい

 ただ、測位は遅い。電源を入れてから測位が完了するまで数分かかる。まあGPSによる測位は上空の複数のGPS衛星の電波を受信してから現在地を計算するので時間がかかるのであるが、それにしても遅い方だ。

 測位を速くするには「A-GPS」を使うべし。

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