そしてもう1つインテリジェントホームの気になる機能が、さまざまなWebサービスやアプリ、IoTデバイスとつながるIFTTT(イフト)との連携だ。IFTTTのサービス自体はインテリジェントホームが立ち上がる以前から日本も利用できたが、対応するIoTデバイスはあまり多くなく、インテリジェントホームのような国内のプラットフォームを通じて紹介される機会も少なかった。しかしGoogle Homeがサポートしたことで、その注目度は急上昇中だ。
本稿執筆時点でIFTTTは世界中で500件以上が提供されているWebサービスやアプリ、IoTデバイスに対応しているようだ。IFTTTではこれら対応サービスやデバイスを総称して「チャンネル」と呼んでいる。それぞれのチャンネルを「IF(もし) THIS THEN(これがこうなったら), THAT(こうする)」という英語の構文のように組み合わせて、「アプレット」と呼ばれるルールをアプリで作成すると便利に使えるのが特徴だ。
現在IFTTTのアプリ、またはGoogle HomeからIFTTT連携のメニューを開くと多数のチャンネルが公開されているものの、表示が英語で音声操作も英語にしか対応していないものが多い。ところがインテリジェントホームのチャンネルでは、日本語でアプレットを作れる環境が整っている。新貝氏によればConnected Designがグーグルに働きかけて、グーグルがIFTTT上に用意しているGoogleアシスタント向けのチャンネルの日本語対応を実現したのだという。
インテリジェントホームのユーザーはIFTTTのアカウントを作成後、チャンネル上でアプレットを作成すると、例えば「お天気アプリで気温が28度を超えたらエアコンを25度でオンにする」といった連携メニューが使えるようになる。日本語によるコマンドの言い回しは、ユーザーが任意の3件までアプレットに登録ができ、さらにGoogleアシスタントによる音声の返事までもユーザーが任意にカスタマイズできる。グーグルが正式に日本語対応している機能なので、合成音声が自然に読み上げてくれるのも特徴だ。
デモンストレーションを体験して、インテリジェントホームはいま最もGoogle Homeを上手に使いこなしたスマートホーム連携を実現しているサービスであると実感した。もしIFTTTにチャンネルが用意されていれば、インテリジェントホームのプラットフォームに直接対応していないIoTデバイスもスマートに操作できるようになる。スマートホームの魅力と可能性がより多くのユーザーに伝わるのではないだろうか。
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